昨夜、久しぶりに来てくれヒロト、43歳が
仲間と来ていた同世代のタケヨリ君と
席が離れていながら、
それとなく会釈をしていたのを
少し不思議だなと思って見ていた。
その後、タケヨリ君がトイレに行った帰りに
ヒロトに声をかけて、ベランダに出て
二人で15分くらい話をしていた。
そのあと、数十分して、
タケヨリ君たちは仲間とみんなで
「また、来ます」と
帰って行ったのだが、ヒロトは
何とも言えない安堵感に満ちた幸せそうな
顔をしていた。
「いやあ、まさかこんなことが起こるなんて」
ヒロトが僕にそう言った。
8年ほど前、他の店で会った二人は仲良くなり、
よく食事や飲みに出掛けていたようだ。
しかし、そのうちにタケヨリ君に彼氏が出来て、
少し疎遠になった。
ただ、そのあと「久しぶりに食事しよう」とか
誘いのLINEを出しても、既読になったものの、
返信はなかった。
そのうちに既読にもならなくなってしまった。
ヒロトは何が原因だったのか、
共通の友人に尋ねても、よくわからなかった。
それから7、8年経過した昨日。
「全然連絡しなくてごめん。
俺が付き合い始めた時に、ヒロト、
親友が付き合いました、とツイートしたよね」と。
確かにヒロトは、めでたさと少しの寂しさで
ツイートをしたと言う。
それをタカヒロと繋がっていたその彼に
あた?人が目にしたのだそうだ。
「これ、君の友だちだよね。」と。
その相手はまだ付き合うと決めてないのに、
タケヨリ君が勝手にペラペラと喋った、と
かなり激怒したらしかった。
もう付き合っているものだと、
ヒロトに話してしまったタカヒロだったが、
その相手への想いの強さから、
ツイートしてしまったヒロトへ、
腹立たしさが募ったのだと言う。
それこそがヒロトに返信がなかった理由であり、
その後、その相手ともうまくいかなくなり、
ヒロトへもずっとそのままになってしまっていた。
ゆうべはその際の理由と謝罪だったのだと言う。
ヒロトは、まさかそんな事だと思えず、
逆に勝手に書いてしまって申し訳なかったと謝ったのだそうだ。
二人は近々ゆっくり食事をして、
また店に寄ってくれる、そう言った。
こういう誤解、またミステイクは
僕自身よくあることで、少し身につまされ、
日々の自分自身の言動について、
改めて考えさせられる話だった。
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