2022年12月17日

学校に行かなかった日々

最近、よく来てくれるようになったセイジ君は
笑顔が爽やかな、ごくごく普通の29歳の青年だ。

彼は地方都市で、共働きの両親の元で育った。

しかし、小学校、中学校には
ほとんど行かなかったのだそうだ。
それはご両親の教育方針ではなく、
単純に彼が行きたくなかったからだと言う。

一応、学校には入学はしていて、
朝、家を出て、公園に行ったり、
自宅に戻ってきてから
両親の本や色々なモノで遊ぶ。

たまにふらりと学校に行くけれど、
また行きたくなくなると行かなくなる。
それをご両親もわかってはいるものの、
特に無理に行かせようとしない、
比較的自由な家庭だったとのことだ。

それにしても、学校で問題になったり
騒ぎになったりしなかったのかと聞くと
自分としてはわからない、というから
僕の子供時代とは変化ているのか、
それとも彼の地域が緩かったのだろうか。

ただ、中学中盤から預けられたおばあさんの
どうしても高校から大学に進学してほしい
という思いで、中学3年から猛勉強をして、
とりあえず大学まで進学はしたと言う。

ゲイとしての意識があったのは、もう
幼稚園くらいの頃。
もともと、人と違う生き方をしていたためか、
それで悩んだこともなかったと言う。

大学で格闘技をやったり、そのあと
会社に入ったりしながらも、
どこか人とは違う、それはゲイだからか、
それともコミュニケーション能力が
欠けているか、自分ではいまだにわからないらしい。

店で接している限り、個人的には
それほど得意な感じは受けないんだけれど。

ともあれ、本人が欠けている、と思っている以上に、
人とは違っても良い、という生き方を
選択できたセイジ君はある意味、羨ましい。

僕なんて、人と違う、ということで
どれほど悩み苦しんだのか。
あの頃の自分に、もっともっと
自由意志があったら、
そう思わなくもない。

ただ、その分、両親との
コミュニケーションは強かったのかも知れない。

色々な人生があり、
そのひとつひとつにも
きっと意味があるのだ。

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posted by みつあき at 19:23| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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