2022年08月31日

お勧めゲイ・ムービー「スワンソング」

去年から今年にかけて、2本の"SWAN SONG"
という映画が話題になって、「グリーンブック」で
ゲイを演じたマハーシャラ・アリの「スワン・ソング」
(こちらはApple TVで配信中)ではなく、
それこそ、究極(笑)のゲイ・ムービー
「スワンソング」が公開中だ。

日本では、去年の東京国際映画祭で上映されて、
僕は観逃していたけれど、やっと劇場で
観ることが出来た。
ちなみにこちらはタイトルに中黒「・」が
入らないほう。。。

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映画は怪優とも言えるウド・キアーが、
老人ホームで、次々と規則を破る
ゲイのパットを演じている。

彼は200本近くの映画に出演しているけれど、
これがなんと初主演らしくて、
その絶妙な芝居がさすがのベテラン、
もう、拍手、拍手なのだ。

パットがホームで、イライラする日々を
送っているある時、共和党の大富豪の女性の死を
彼女の弁護士が伝えに来る。

パットはかつて、最高級と言われる
ヘア・ドレッサーでもあり、
ゲイバーのショウにも出演したりしていた。

弁護士は、そんな彼に彼女の遺言で、
25000ドルで最後のヘアメイクを
してほしいという話を持ってきたのだ。

最初は首を縦にはふらなかったパットだが、
意見が違い憎かった彼女に復讐する気持ちで
死化粧をするため、こっそりと
ひとり、ホームを抜け出す。

(このあと少しだけネタバレになります。

ここから映画は、オハイオという小さな街を
ある時はヨタヨタ歩きで、ある時は
電動車椅子で走り回り(このシーンが素晴らしい)、
ちょっとしたロードムービーとなる。

そして、彼が会う多くの人たちから
あまりの時の大きな変化に出くわすのだ。
そんな中、彼は過去の栄光と苦渋を、
まるで自分が死ぬ前の走馬灯のように思い出す。

そこには、亡くなったパートナーから
相続を許されなかったけれど、
ゲイバーでゴージャズに女装していた時代があり、
今はスマホのアプリで出会い、
子供を二人で育てる男たちの姿まである。

とは言え、発展トイレで性器をくわえようと
していることは変わらなかったりするのだ。

とにかく、そういったゲイ活動の衰退、
そしてリベレーションの遂行。
あらゆるここ30年のゲイシーンを、
この名優がある時は物悲しく、ある時は力強く、
まさにゴージャスに演じ、見せつけてくれるのだ。

先日の「C.R.A.Z.Y」と共に必見だ。

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posted by みつあき at 19:53| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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