コロナになる前に、ハリウッドで2日間だけ
開催された「ハリウッド版 『ラ・ラ・ランド』
ザ・ステージ ライブ・イン・コンサート」が
日本でも上演(上映?)された。
中身がどんな代物とも知らず、あの映画の魅力だけで
僕は行くことを決め、昨夜の最終公演に出かけた。
基本的には映画をフル上映し(途中休憩が入る)
その音にシンクロする、という意味では
昨今、流行りのコンサート版上映という奴だ。
ただ、今回のバージョンは、映画の作曲家、
ジャスティン・カーウィッツが指揮をする
フルオーケストラに加え、ジャズバンド、
フルオーケストラに加え、ジャズバンド、
サントラで演奏を担当した
ランディ・カーバーのピアノも入る。
そして60名もの男女混合コーラスに、
10人ほどのダンサーが歌い、踊る。
またシークエンスごとにライティングが変化したり、
背景に星空が広がったり、火花が出たりと
スペクタクルな演出が続く。
もちろん、この映画の見事な楽曲が
生オケで聴くことが出来たのは至福の喜びでは
あったけれど、改めてこの映画が
いかに素晴らしい作品かということが
しっかりと確認できたことが
何よりも嬉しいことだった。
映画は大渋滞のハリウッドの高速で
すれ違った男女の出会いと
その後の人生を描いている。
男はジャズクラブの経営を夢見ており、
女は女優に憧れている。
二人の関係はどう作られ、
どう変化していくのか。
以下、ネタバレ
これが公開された時に、店では
評価が結構分かれた。
ネガティブな意見としては
「ミュージカル映画でハッピーだと
思って観に行ったら、ハッピーエンドではない
ということにがっかりさせられた」
という声が聞こえてきた。
ただ、僕、個人としては、これ以上ない、と
思われるほどのハッピーなエンディングだった。
ハリウッドのカフェでウェイトレスをしながら
何度もオーディションに通い、ことごとく落とされるミア。
ジャズクラブでモダンなピアノ演奏をしたいが、
陳腐なクリスマスソングを求められて愕然とするセブ。
二人はお互いの夢を尊重し、共に暮らし出すが
成功にはほど遠く、ちょっとしたことで
ぶつかってしまったりもする。
結果的に、ミアは女優になるべく
パリに行くことを決意し、
セブは初心に戻ってジャズにこだわることも決意する。
お互いに「ずっと愛している」という言葉を残しながら。
5年後、大女優となったミアは別の男性と結婚し、
偶然やはり成功を収めている
セブのジャズクラブに足を踏み込む。
かつて何度も聴いたセブの演奏を耳にしながら、
もしあの時、二人が一緒になっていれば、
そんなイメージが流れる。
切なくて、辛い。
曲が終わり、座席を立ちドアから出ようとする
ミアとセブは見つめ合い、やがて二人は微笑む。
そう、これで良かったのだと。
映画は見事なまでの伏線を入れながらも
強いメッセージを放っていく。
決して一緒になれずとも、あの時、あの瞬間に
共にいたことがなければ、お互いに今の
幸せもない。結果よりも過程なのだ。
いくら愛し合っていたとしても、人はいつか死ぬ。
どちらかを残して、どちらかが先に死ぬ。
別れることを苦しむよりも、
出会ったことを感謝することで
二人は十分に報われるのだ。
改めて、この映画をこれからも何度も観ながら、
僕はある幸福感をリフレインするだろう、
そう思った。
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