2022年07月11日

エルヴィス・プレスリーについて

「ムーラン・ルージュ」や
「華麗なるギャツビー」のリバイバルなど
キラキラした派手な演出で有名なバズ・ラーマンが
「エルヴィス」というプレスリーの伝記映画を撮った。

今の若い人たちは、プレスリーの名前など
知っているんだろうか。
素朴な疑問だ。

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プレスリーは僕が生まれた頃には
ロックンロールの大スターであり、
高校に上がる頃には「オン・ステージ」とか
「オン・ツアー」という
ライブドキュメンタリー映画が公開されて、
正直、僕はそれで初めて彼を知ったのだが、
30代中盤にして、もう北島三郎ばりの(笑)
大物になっていた。

今見ると、スパンコールをいっぱい付けた
それこそ日本の演歌歌手のような、
ちょいと恥ずかしい、でも豪華な
衣装で身を固めていた。

どちらかと言うと中年女性に黄色い声をあげられ、
ステージに群がる彼女たちの唇にキスをする。

デビュー当時には、テレビ映像では
腰から下を映すな、と言われた腰を大きく
グラインドし、大股を開いて熱唱。
そして割れたジャンプスーツの胸元から
したたる汗は、若い僕には生唾モノだった。

そう。当時の彼は僕にとって
性的なアイドル以外の何者でもなかったのだ。

その後、改めて観た「ブルーハワイ」や
「ラスベガス万歳」の頃の青いいかにも
青春スターよりも、成熟した彼
(と言っても、30代なのだ)は、
ずっと大人の魅力だった。

今だと鼻に付くだろう、
自分がどれほど愛されているか、
よくわかっているそのナルシスティックささえも
僕のエロい部分をぐっと刺激した。

42歳でのエルヴィスの死を、僕は
初めてのヨーロッパ旅行先のロンドンで知った。
余談だけど、マイケル・ジャクソンの死を
知ったのもロンドンだった。


今回の映画は、30歳を過ぎたオースティン・
バトラーが、かなりそっくりに演じてはいるし、
おそらくプロデューサー役のトム・ハンクスと
共に、来年のオスカーノミネートもあり得るだろうけれど、
それでも本人の魅力にはほど遠い。

映画はとても良くできているとは思うけれど、
この監督のミュージック・クリップばりの編集や、
ファスト映画や予告編のようなドラマの
すっ飛ばし感は、評価が分かれるところかも知れない。

ただ、エンディングに出てくる実在のエルヴィスは
亡くなる数ヶ月前で、体重も増え、セクシーさとは
ほど遠い。それでも、これほどまでに
熱を感じるのは何故なんだろうか。


今、思うとエルヴィスこそが、僕が初めて
かなり年上の外国人にエロさを
感じさせてくれた人だった。
僕にとってはノスタルジックな思いを
投げかける映画になっていた。

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posted by みつあき at 18:50| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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