昨夜、二度目に来てくれたゴロウ君30歳。
朝に近い時間だったので
結構酔っ払っていた。
ガッチリしていて爽やかなルックスから、
ちょっと想像できないような言葉がこぼれた。
「毎日、深く考えずに元気でいよう、
そう思っていますが、日々、
ヘビー過ぎて、抱えきれなくなっちゃったり
するんです」
ゴロウ君は昼間の仕事をしながら、
土日も含めて、いくつかのアルバイトを
して生計を経てているのだそうだ。
まだ50代になったばかりのゴロウ君の
お母さんは、10年ほど前に大病をし、
仕事がまったく出来なくなった。
別れてしまったお父さんの借金を背負わされ、
なおかつ毎月の家賃、そして生活費も
家に入れなければならない。
そのために、友人と遊んだり、
好きな人とデートをしたりする時間は
ほとんど取れない。
もう家を飛び出たいと思ったこともあるけれど、
とにかくゲイであることをきちんと
受け入れてくれている母親の
深い愛情には、報いなければ、という思いだそうだ。
深い愛情には、報いなければ、という思いだそうだ。
今日はたまたまアルバイトが
先方の都合でなくなったので、
飲みに出てきたのだったと言う。
好きになった人も過去数人いる。
しかし、会おうとしてもなかなか
時間が取れなかったり、ゴロウ君の
家の事情を話すと、自然に離れていって
しまったりするのだそうだ。
人それぞれに幸せなこともあれば、
想像以上に辛いことも抱えていて、
その重さは決して測れないし、
決してきちんと理解したりすることは
出来なかったりするのだ。
「酔っ払っているから、恥ずかしい
話ばかりして、すみません」
そう言いながら、
「今は八方塞がりのように見えますが、
それでも何とかなる、そう信じています」
僕には彼の話を聞いてあげることしか
出来なかったけれど、酔いながらも
しっかりと正面を見据えて、
明るく笑うゴロウ君。
そんな彼を見ながらも、
目の前に立ちはだかる困難な道を
切り開いていけるだろう、そう思った。
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