たまにふらりと来てくれるのが、
僕より5歳ほど年下のユウマだ。
昨日も、彼が所属しているバスケット部で
若いメンバーにコーチをした帰りに、
そのバスケットの30代の
メンバーを連れてきてくれた。
ユウマとは、僕が20代後半の頃、
とあるハッテンサウナで知り合った。
当時、ユウマほど良い男で、
しかもあれほど身体を鍛えている人は
ほとんどいなかった。
サウナでは多くの人に追いかけられていた彼だから、
「どうせ俺なんかには興味がないだろう」と
思っていたが、僕が取っていた個室に彼が来た時は驚いた。
それから連絡先を交換し、数ヶ月に一度会って
セックスをする関係になった。
付き合いたいと願った僕に対し、
ユウマは「自分は人と付き合う気はない」と
繰り返すばかりだった。
当時まだ20歳そこそこのユウマは、
「いつか結婚するかもしれない」とか
「男を好きになったことはない」と言っていた。
だから僕にとって理想的な彼との関係は、
セックスフレンドという形にしかならなかった。
その後、僕には付き合う相手ができ、ユウマとは
たまに電話で話す程度の関係になった。
2丁目のバーで久しぶりにユウマと再会したのは、
それから4〜6年後だっただろうか。
彼はゲイバーなど行かないと言っていただけに驚いた。
それ以降、ユウマは「実は好きな人ができた」と
相談を持ちかけてくるようになった。
彼の変化に驚きながらも「これも仕方がないことだ」と
自分に言い聞かせた。
その後、ユウマはいくつかの恋愛を経験し、
相手が変わるたびに一緒に食事をするような関係になった。
そして僕が店をオープンした後、
そして僕が店をオープンした後、
ユウマはすっかり落ち着き、
10年ほど付き合ったパートナーと共に
店を訪れるようになった。
長い年月の中で二人だけで食事や飲みに
行ったことは数えるほどしかないけれど、
ユウマは僕にとって大切な友人となった。
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GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
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