昨日、起きたら、僕が最も好きなブロードウェイの
作詞、作曲家スティーヴン・ソンドハイムが
亡くなったニュースが飛び込んできた。
享年91歳。
90を過ぎての逝去は、大往生だと多くの人が
言うけれど、想像以上にショックだった。
彼は、日本では知る人ぞ知るかも知れないが
ミュージカル「ウエスト・サイド物語」の作詞で
デビューし、「スウィーニー・トッド」
「イントゥ・ザ・ウッズ」などは近年、
映画化されていたから、ああ、と
思う人もいるかも知れない。
僕個人としては、20代の頃、ブロードウェイ・ミュージカルを
好きになり、その後、NYやロンドンで観た
「カンパニー」「リトル・ナイト・ミュージック」
そして日本で宮本亜門氏が演出をした「太平洋序曲」などで
打ちのめされた。
彼の音楽は決してポップで耳馴染みが良いワケではなく、
人に寄っては難解、とも言われる。
音楽に関して、決してプロではない僕にとっても、
不思議な音階が最初は決して心地良くもなく、
しかし、聴いていくうちに、
ひとつひとつの楽曲に虜になっていった。
亡くなる直前まで、新しい舞台音楽を
作っていたとも言われていただけに
最後の最後まで前向きな彼は
凄かった、そう思う。
今、劇場公開されている「チック、チック、ブーン!」
(『レント』のジョナサン・ラーソンの伝奇的
ミュージカル映画)にも、そっくりな俳優が
本人の役をしているばかりではなく、
生の本人の声まで入っていることに
驚愕した。
悲しいけれど、作品は多く残されているのだ。
これからゆっくり彼の残したモノを
聴きながら、思いを巡らそう。
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