2021年08月16日

ホラーよりも怖い「ゆきゆきて、神軍」

「ゆきゆきて、神軍」という
ドキュメンタリー映画をご存知だろうか。

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もう30年以上前の映画だから、
45歳以上の人か、若い人でも
たまたまビデオで観た、という人しか
知らないのかも知れない。

昨日は終戦記念日。
だからと言うワケでもなかったけれど、
U-NEXTにアップされていたので、
ものすごく久しぶりに観てみた。


これは第二次大戦中、ニューギニアへ
兵士として派遣された奥崎謙三。
その戦地で、上官が部下二人を射殺した
という話を聞き、戦後35年以上経つ当時、
その上官に事実を聞こうと、実妻を連れて
走り回るという内容だ。

とにかく、彼らに真実を語り、
頭を下げさせたい、そのためには
暴力も惜しまない。

この正義感に胸も打たれることは確かだけれど、
そもそもこの人は、金銭トラブルから
不動産業者を刺殺してしまったり、
昭和天皇に向かって
パチンコ玉を発射したりして、
刑に服しているだけに、かなり過激。

志を持ちながらも、徹底した
アナーキストの恐ろしさも感じさせる。

この人、映画のあと、また服役して、
2005年に病院で亡くなったらしいけれど、
死ぬまで院内でも大騒ぎをして
手がつけられなかったらしい。

そう、今回、何を言いたかったかと言うと、
この映画に映っている奥崎は
今の僕とほぼ同世代ということ。
これを観た若い頃の僕は
「ただのうるさいおじいちゃん」という
イメージしかなかった。

と言うことは、若き人々から
どう観られているか、ということを
しっかりと自覚しなければ、
そんなふうに思った。

ただ、思いながら、僕よりも年上の
郷ひろみが今日、徹子の部屋に出ていて、
何がなんだか、わからなくもなった(笑)





posted by みつあき at 18:53| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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