2021年07月19日

レインボーリールの2本!

昔は「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」と言われ、
その後、「レインボーリール」と変わった
夏の映画祭が先週から始まった。

いつも店の営業と重なって
この15年、なかなかしっかり
観ることが出来なかったけれど、
今回は緊急事態宣言下で、
しっかり観ようと決意。

で、昨日観た2本が共に素晴らしく、
まだ各々上映があるようなので、
ここで紹介しておこう。


1本目は、アイルランドで作られた「恋人はアンバー」

Unknown-12.jpeg

去年作られた映画だが、舞台は1995年。
まだスマホもなかった時代。
それぞれが、ゲイじゃないの?と
常に揶揄される男子高校生のエディと
女子高生のアンバー。

二人は校内での、そういう疑いを打ち消そうと
表面的に付き合う形を決行する。

軍隊にいる父親に習って、
卒業後、軍隊に入ると決めながら
苦手な懸垂に取り組むエディ。
男勝りで、見栄えなど気にせず、
何かとガハハと大声で笑い、
怒る時はところ構わずぶちキレるアンバー。

そんな二人の目の前に
性的に刺激を送ってきたり、
恋心をくすぐる相手が現れる。
そういう事件から、二人の関係も
大きく変化していく。

四半世紀前の田舎町のこの状況と
さほど今でも変わらない部分もある
東京で暮らす僕たちを
色々考えさせられる一本だった。


もう1本は、アルゼンチン映画
「世紀の終わり」。

Unknown-13.jpeg

これは、僕が大好きなアンドリュー・ヘイ監督の
「ウィークエンド」を彷彿とさせるような
ある意味、ファンタジックな恋愛映画。

20年の恋愛にピリオドを打って、
NYからスペインに、バカンスに来たオチョ。
また、4年前に出会った男性と結婚をした、
というベルリンから来たハビ。
この二人が、海で出会い、
色々話をしているうちに、
実は20年以上前に出会っていたことがわかる。

映画は、21世紀を迎えるよりも前に巻き戻され、
まだ男性経験もそれほどないオチョと、
彼の女友達のボーイフレンドだったハビとの
出会いが描かれる。

時間と空間を不思議に飛ばしながら、
観ている僕たちに、この二人の関係と
その行先を想像させていく。

「これ、どういう意味?」と
人に聞くなかれ。自分の中の回答を見つける、
それこそがこの映画の大きな魅力だ。


両作品とも、あと一度ずつ上映されるので、
時間と興味がある人は是非とも。


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posted by みつあき at 18:33| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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