2021年05月15日

「お前」という言葉

結構、好きで聴いているラジオで
70歳くらいのパーソナリティがいる。

彼はレギュラーパートナーの女性などに
その彼女がおバカな発言をするたびに、
「お前なあ」などと笑っている。
その微笑ましいやり取りは
今までほとんど気にならなかったのが
最近、少し気になるようになった。

断っておくけれど、そのパーソナリティが
「お前」と言うのは、特に相手が女性だから、
ということではなく、比較的若手の男性などにも
同じく「ところで、お前さ」とかと使ったりもする。


そして、僕自身も親しい同世代以下の
人間に、知らず知らず「お前、お前」と
言っていたのだけれど、数ヶ月前に、
とても親しくしている若いコと話をしている時に
「僕、人からお前と言われるのが
とても嫌なんです」そういう話を耳にした。

僕は子供の頃から父親や先生や先輩、
もしくは同世代の友人から
お前と言われて、まったく
そのような気持ちになったことがなかった。

確かに、たまに女性が旦那に対して
「何故、お前呼ばわりされなきゃならないのか、
まったくわからない」という言葉を聞いたことがある。

僕にとって、「お前」というのは
ひとつの親しみを込めた言葉使いのつもりだったし、
特に上に立っている、とか
見下ろしてバカにしている、
ということではない。
僕も人からお前、と言われた時には
親しく思ってくれているのだ、なんて思ったものだ。


ただ、「嫌だ」と言われていることを
そんなつもりじゃないから、俺は使うぞ、
と思うほど、僕もバカではない。

けれど、長年のクセなのか、ついつい出てしまう。

そう言っている彼と前に話した時に、
彼が丁寧に話しているつもりで
「なるほどですね」という言葉を
使っていることをよく耳にした。
僕が彼に「それは丁寧なようで、そうではないんだ」
という話をしたら、
彼の口から、その言葉が出ることはほとんどなくなった。

学べないのは、年齢の違いなのか、
それとも意識が低いのか、はたまた僕が愚かなのか。

話を戻すと、それまでまったく気にもならなかった
そのラジオ・パーソナリティの「お前」が
それなりに気になるようになっている自分にも驚いた。

だったら、治せよ、なんだけど。

*******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F

posted by みつあき at 18:21| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。