昨日は久しぶりに、2012年のフランス映画
「タイピスト!」を観た。
2年ほど前に、このブログでも
ソール・バスというタイトル・デザイナーについて
この映画もクレジット・タイトルから
洒落ていて、可愛くて
ワクワク、ドキドキさせてくれる。
そしてこのオシャレな雰囲気は、
映画のアート全体に引き継がれていく。
舞台は1950年代のフランス。
主役のローズは、田舎の雑貨店のひとり娘。
たまたま、店に置かれている
古いタイプライターでちょっと遊んでいたことから、
都会の小さな保険会社の秘書として働くことになる。
秘書としては通用しないけれど、
彼女のタイピングに目を奪われた若き
経営者のルイは、彼女をタイプライター
早打ちコンテストに出すべく、訓練を始める。
そのトレーニングシーンがとっても秀逸。
手の指に5色のカラーを彩り、
手の指に5色のカラーを彩り、
同じ色を使ったキーボードを打ち、
ピアノにレッスンから打ち方を学び、
タイプライターに木の蓋を被せて
ブラインドタッチンに励む。
出てくる小道具、衣装、照明、
音楽がいちいちキラキラとファっシュナブル。
そして、見どころは、ローズが
あらゆるタイピング競技大会に出るシーン。
不安に苛まれながらも、メキメキと
パワーを出していく様は手に汗握る。
ルイとの微妙な恋愛感情の行方も、
ちょっと安っぽく感じながらもすこぶる楽しい。
ルイ演じるロマン・デュラスは、
「スパニッシュ・アパートメント」などで
有名で、決してハンサムではないけれど、
妙にセクシーでチャーミングに感じるのは
僕だけだろうか。
まったく深刻さはないけれど、
鬱々としてこのゴールデンウィークには
ぴったりかも知れない。
Amazon Primeなら、今月の15日まで100円で観られます。
って、俺はAmazonの回しものかい!
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