2021年02月18日

オススメ映画「サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜」

例年なら今頃、映画界は
アカデミー賞の話題で
盛り上がっている時期だけど、
今年はコロナの影響で
4月に延びてしまった。

それでも今年は春先に封切られる
「ノマドランド」が
圧勝する、と言われているけれど、
俳優部門で、主演男優、助演男優で
ノミネートはもちろん、
おそらくこの二人、
と言うのが、「サウンド・オブ・メタル
〜聞こえるということ〜」
に出演しているリズ・アーメッドと、
ポール・レイシーだ。

他の作品もそうだけれど、今回のオスカーは、
劇場公開できなかった映画が多いこともあり、
半数以上が配信になりそうだ。

そういうワケで、この映画もAmazon Primeで
早速観ることが出来た。

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ポスターにもあるように、主人公ルーベンは
ロックバンドのドラマー。
オープニングからヘビメタの大音量で始まるから、
ここで引いてしまう人もいるかも知れない。
でも、ちょっと我慢して観続けてほしい。

そう。この映画はまず、ここまで耳をつんざく音を
観客に聴かせることに意味がある。

そう。そのルーベンは次第に耳が聴こえなくなり、
結果的に日常の音声は、
ほぼ認識出来なくなってしまうのだ。

ドラマは、この聴力を失った視界で
この主人公と同じ体験をさせながら進んでいく。

金髪、ピアス、タトゥーという出立ちと共に、
何かとキレ易いルーベンは、この状態に
耐えられず、ありとあらゆるモノに
当たり散らす。

バンド仲間のガールフレンドの勧めで
ろう者の支援コミュニティに入ることになるのだが、
ここでもなかなか他者と渡り合うことが出来ない。

しかし、ここにいる老人のジョーとの
言葉を使わないキャッチボールから
ルーベンは、音がない世界での生き方を
考えていく。


うちの店にも聴覚障害のお客さんは結構いらっしゃる。
こういう映画を観ると、その不便さ、大変さも
強く感じるけれど、それにも増して、
聴覚を失ったあとに味わう感覚。

精神的なことも含めて多くの病で
失ってしまう何かを、人はどうやって埋めていくのか。
それを乗り越えていくのか。

それがルーベン、もしくは映像を通して
我々は学び、実感出来ていく。

出来れば大音響の映画館で観てみたい、
そんなことを思わせる一作だ。

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posted by みつあき at 16:47| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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