今日から始まった日本映画「すばらしき世界」。
これ、佐木隆三氏が描いた
「身分帳」の映画化だけれど、
かなり早いけれど、個人的には今年のベストかも、
というほどの出来栄えだったと思う。
演出は「ゆれる」や「ディア・ドクター」
「永い言い訳」など、どの映画も
人間の生き方を問う、という意味で
抜きん出た才能を持つ、西川美和監督だ。
映画は、ちょっとしたことで
殺人をしてしまった男が
刑期を終え、刑務所から
出所するところから始まる。
この男、三上を演じるのが役所広司。
出所後、三上は真っ当に
生きていこうと努力するのだが、
これがなかなかうまく行かない。
彼を受け入れる側の社会の問題もそうだが、
すぐカッとする彼自身の性格も問題だ。
彼をとりまく人間もきめ細やかに描かれる。
身元引受人の弁護士夫婦、
三上のドキュメンタリーを
作ろうとするテレビ制作者、
ひょんなことから知り合うスーパーの店長、
そして過去繋がっていたヤクザの組長。
あらゆる誘惑との闘い、
過去を切り離したいともがく苦悩。
はみ出した人間が、
いかにして人に受け入れられるか、
またそういう人間を
いかに受け入れることが出来るか、という
両方の角度で描かれているのが秀逸だ。
この三上と、ゲイを同列に扱うのは
かなり飛躍しているのかも知れないけれど、
ある意味、ゲイもアウトローで
世間からはみ出ている、そう思う人も
いるのかも知れない。
そんなふうに考えていたら、
とても複雑な気持ちになった。
「身分帳」はヒットするタイトルとは
思えないけれど、「すばらしき世界」って
ベタだなあ。
それでも、人は「すばらしき世界」を
求めて生きているのかも知れない。
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