2020年08月17日

巨根伝説 美しき謎

昨夜は、映画好きなサチオが貸してくれた
日本初のゲイ映画(と言うよりも、
ゲイ専門映画館などにかかっていた
最初の薔薇族映画と言ったほうが
良いかも知れない。)の話になった。

サチオは、アメリカから宅配便で
"Beautiful Mystery"というタイトルで
購買したと言っていて、借りて観てみると
なんと「巨根伝説 美しき謎」だった!!

Unknown-4.jpeg


「なんと〜だった!!」というのは、
実は僕が前いたビデオ会社で、この映画の
中村幻児監督、そして脚本を書いた
望月六郎監督らと知り合ったこともあり、
当社でビデオリリースした、ということを
思い出したのだ。

上は当時の映画館でのポスターのようだが、
下が当社で出した時のビデオ・パッケージだった。

img598.jpg

しかし、当時、僕は完璧にクローゼットであり、
どうしても観ることが出来ずに、
なんと今日まで来ていたのだ。

ただし、この映画に出演している長友達也という
俳優は当時、ゲイの間でも話題で
その前後に映画館で上映された
「薔薇と海と太陽と」という映画は
当時の新宿東映パラス(現在のバルト9が
入っているマルイのあたり)で観た覚えがあった。
調べてみると、彼も、もう67歳となっている。

そう。資料によると、「巨根伝説」よりも
この「薔薇と海と〜」のほうが1年早く、
それも「白い牡鹿たち」と「薔薇の星座」との
3本立てだったらしいので、実質的には
こちらのほうが最初の薔薇族映画だったのかも。

「巨根〜」はENKという大阪のピンク映画会社。
その会社で作られた初の、という意味だったのかも。


さて、この映画、なんと三島由紀夫と楯の会の
パロディで、それも三島ではなく三谷麻紀男を
去年亡くなった大杉漣氏が演じている。

「左翼は思想だ。右翼は心情だ。」と言いながら、
日の丸の前で、日本刀でお互いの腕から
流れる血をすすりあいながら、六尺で
まさぐり合う、という流れ。

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「自分はゲイボーイじゃありません!」という
入隊したばかりの青年に、
「化粧とは、闘いに挑む男たちの心意気だ」
というような檄を飛ばしたりする(笑)

これ、右派の人たちが観ると、どう感じるんだろう。

以下、ネタバレになってしまうけれど、
(観ようと思う人は読まないで)





結果的に、自決の日に、二人の隊員は
寝坊をしてしまい、その2年後、
2丁目で女装をしている、という結末。。。

自分を受け入れた、ということはともかく、
女装になっている、というのが、
いかにも当時の日本らしいと、
笑っていいももやら、という気持ちで観た。

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posted by みつあき at 15:04| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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