昨日の夕方、俳優の三浦春馬が
自殺をしたらしいというニュースを耳にした。
恥ずかしながら、僕は彼の映画も
テレビドラマも観たことがなく、
かろうじて彼の名前を知っていたのは
舞台「キンキー・ブーツ」の
彼の演技が素晴らしかった、と
聞いていたからだった。
店に来ていたお客さんのタロウちゃんは
共に仕事をしたこともあり、
非常に優れた真面目な俳優だった、と
かなりショックを受けていた。
このニュースと前後して、数日前
たまたま店で「自殺を考えたことがあるか」
という話になり、
そこにいた20代のセイヤと、30代のゴロウは
考えたことがあると言い、
50代のユキオは「死にたくないと
思ったことはあるけれど、
死にたいと思ったことは、まったくない」
そう言っており、
僕もユキオと同じだった。
セイヤに何故、死にたかったのかと尋ねると
「漠然と、もうここで終わりにしたい。
まるでアイドルがステージを去るように」
と言っていた。
さほど絶望的、というのではなく、
とにかく、もういいかな、という気持ちだったようだ。
ゴロウはもうちょっと深刻で、
生きているすべてのことが辛くて、
かなり頭を抱えたことがあったと言う。
日本の自殺者は世界でも10番目前後らしいけれど、
こと40歳までの若者となると
断然トップなのだそうだ。
色々なことに疲れてしまったり、
追い込まれてしまう気持ちから
その道を選ぶのかも知れない。
人に寄っては一瞬の決意かも知れないし、
まさに魔が差す、ということもあるのだろう。
まだ死ぬには、ほと遠いし、
生きていたいのに、病に倒れ、
痛みや苦しさを乗り越えようとしても
超えられず、死に到る人もいる。
いつも、ここで書くように
人はそれぞれの個性、それぞれの考え方で
ありとあらゆる決断をする。
そこには自己責任があり、
そのどれもが間違いではない、
僕はそう思っている。
ただ、その決断に向かって
少しでも迷いがある場合、
人の意見に耳を傾けたりしながらも、
ゆっくり眠って、よく考える。
そして自分にもう少し優しく
許してやる、という気持ちを持つ、
ということが大切な気がする。
いずれにしても、まだまだこれから、
という大きな俳優の死は
本当に無念だと思う。
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