一昨日、旧友から少し長文のメールが
届いた。85歳になられる彼のお母様が
突然逝去されたという連絡だった。
彼とは、僕が30代の頃にバーで知り合った
友人で、知り合ってまもなく、もう一人の
友人と彼の自宅で飲んだことがあった。
結局、彼のうちに泊めてもらい、
翌朝、お母様に朝食を作ってもらった。
彼のお母様にお会いしたのは
後にも先にも、その一回だけだった。
朗らかで優しく、ああ、東京で
生まれた友人は、こういう環境で
過ごしてきたんだなあと、
不思議な感慨深さを
感じたことをよく覚えている。
出会った直後、旧友は
勤めていた会社を辞め、
お父様のやっている稼業を継ぐことになった。
仕事の上でもぶつかり続けた
お父様が4年前に亡くなって、
その後、お姉様も難病になり
亡くなられたことも、店に来てくれた時に
ゆっくりと話してくれた。
次々と亡くなった家族のことは
彼と共に、お母様もずいぶん
気落ちされていたようだが、
ここ1年ほどで落ち着いてきた、
そう言っていた。
コロナのこの時期、
ちょうどふた月前に電話で元気かと聞いた時には
「僕が感染をして、母には
移したくないので、本当に外に出ていない。
買い物すら、ネット通販なんだよ。
でも、母も僕もとても元気」
そう言っていた。
しかし、今回の彼のメールには、
「その日もいつもと同じように
僕と一緒に朝食と昼食を食べ、
『美味しいわ』と僕を喜ばせるようにしていた。
食後はいつも少し昼寝をするので、
彼女の部屋へ連れて行き、3時のお茶で
呼びに行くと、すやすやと寝ており、
起こそうとしても無理で、
結果、くも膜下でだった」とあった。
僕らくらいの年齢になると、
両親や近い人たちの死に
いやでも向き合わなければならない。
うちの父や食道癌で残された命も
耳にしていたし、母の場合は
介護施設で、少しずつ体調の変化も
見て取れた。
心の準備は出来ていたけれど、
その悲しみは大きかった。
そう考えると、今の彼の気持ちは
大変大きなモノだと思う。
そしてこの時期、あまりきちんとした
葬儀も出来なかったことを思うと
これもまた無念だっただろう。
この場を借りて、お悔やみを申し上げます。
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