Netflixで去年、作られたばかりの
ドキュメンタリーがなかなか面白かった。
タイトルは「サーカス・オブ・ブックス」。

タイトルになっているのは、60年代に
LAにオープンしたゲイ・ポルノ専門店の名前。
いわゆる雑誌から始まり、ビデオからDVD、
そしてありとあらゆるアダルト・グッズを
販売していたLAのゲイタウンにあったショップ。
いわゆる2丁目のルミエールという感じの店だ。
つい去年の2月にクローズしたこの店は
なんと、ゲイシーンなどに
まったく興味がない二人の子持ちの
ストレートの夫婦が経営していた。
そもそも、新聞記者だった女性と
映画の特殊技師だった男性が
ユダヤ教のパーティで知り合い、結婚。
夫の仕事がうまくいかなくなり、
妻が知り合ったアダルト誌ハスラーの
編集長ラリー・フリントの提案から
その雑誌を売るということになった。
それがいつのまにか、
ゲイ専門の店へと変貌した。
彼らは店に来るお客さんや従業員を通して
ゲイの人々と楽しく、にこやかに接する。
店内はハッテン場も兼ねた店となり、
二人はそれもさほど気にせず、商売を続ける。
娘と息子との家族団欒では、
まったく仕事については触れられない。
うちの真横では、18禁のモノばかりを
扱っているのにもかかわらず、だ。
もちろん、そこにはエイズパニックや、
ネット社会への移行による経営難にも見舞われる。
80年代を知っている僕たちには
懐かしいジェフ・ストライラー(!!)が
大きく変化して登場して驚かされる。
(ジェフのペニス大のディルドなど
日本のショップでも売られていたもんなあ。)


後半、敬虔なユダヤ教で保守的な妻は
ある瞬間から、自分の中の同性愛蔑視や嫌悪に
気が付き、悩み、苦しむ。
そのきっかけになるシークエンスは、
この映画のクライマックスにもなっていて、
ショッキングでもあり、胸を打たれるはず。
ストレートでも、ゲイでも、自身の胸の中にある
「どうしても許せないこと、認めないこと」に対して、
いかに寛容になっていくことが出来るか。
この映画自体を、大人になった二人の娘が
非常に客観的に作っている、ということも凄い。
店主であり老いた母親が、
毅然と店じまいをするラストシーンは
泣けて仕方がなかった。
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