ちょっと久しぶりに「ドリーム」という映画を観た。
NASAに勤めた3人の黒人女性の
なかなか素晴らしい映画だけれど、
今日は映画の内容じゃなくて、タイトルの話。
これ、もともと日本では「私たちのアポロ計画」という
サブタイトルが付いていた。
しかし、映画自体はアポロよりも前のマーキュリー計画
だったことがわかり、ただの「ドリーム」になったとのこと。
え?こんなシンプルだけど、何の映画か
わからないようなタイトルでいいの?って思ってしまう。


原題は"Hidden Figures"という
「知られていない人たち」とか
「隠された数字」というダブルミーニング。

それをどういう邦題にするか、
配給会社、宣伝部は頭をひねるワケである。
その話から、深夜に友人と
映画のタイトルの話で少し盛り上がった。
そんなブログをいくつか、書こうと
思っているけれど、今日は映画のサブタイトルの話。
とは言っても、アメリカ映画などにはサブタイトルを付ける
習慣はないようだ。
そもそも、日本では、007などシリーズモノなのが
始まりのようだ。
最初は"Dr.NO"を「007は殺しの番号」と付けてしまい、
その後、日本では必ず「007」と付けたあと、
原題を付ける、それがサブタイトルのように。
「007/スカイフォール」っていう具合に。
あちらでは、「007」は付けずに
日本でのサブタイトル扱いの部分だけが
タイトルになっていて、そのほうがカッコ良い。
また、海外のシリーズモノのタイトルは、
単純に、2、3とナンバーをふるか、
それとも、まったく別のタイトルをつけるか。
日本はナンバーも付けながら、
サブタイトルも付ける
「ロッキー4/炎の友情」とか
「ブリジット・ジョーンズ3/ダメな私の最後のモテ期」
みたいに。
なんじゃ、そりゃ(笑)
加えて、人名だけのタイトルは
日本ではヒットしないというジンクスがあるせいか、
サブタイトルが付いていることも多い。
「フォレスト・ガンプ/一期一会」
「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」
「マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙」
「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」
「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」
「ダンサー セルゲイ・ポルーニン/世界一優雅な野獣」
ワケ、わからない(笑)
最近では、わかりにくいタイトルを
もう少しわかり易くしようとした
サブタイトルが多く
「ファウンダー/ハンバーガー帝国のヒミツ」
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
「イミテージョン・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
「イミテージョン・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
説明しようとすればするほど、長くなる(笑)
さらにわかりにくくしてるのでは?というモノも。
「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」
「ペイ・フォワード/可能の王国」
「ロレンツォのオイル/命の詩」などなど。
いずれにしても、日本はちゃんと説明して、
わかり易くしないとダメ、
という定説があるようだ。
だからちゃんと「007」と付けなきゃ、
違う映画と間違われちゃうという不安がつきまとう。
なんだか、こういうサブタイトルによって、
観客が想像力を膨らませらられない傾向になっている気がする。
もちろん、それは映画の中身自体にも言えることだけれど。
わかり易い、ということは、文化やアートにとって
決して素敵なことだとは思えないんだけれど。。。
ともあれ、映画のタイトルについて、
ともあれ、映画のタイトルについて、
はなかなか興味深いので
また次回、この続きを。。。
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