2020年04月24日

本日の映画「狼たちの午後」

僕が大好きだと思う映画監督、
その5本の指に入るのがシドニー・ルメットだ。
「12人の怒れる男」や「ネットワーク」
「オリエント急行殺人事件」(旧作)などが
有名だけれど、僕は「質屋」
「未知への飛行」という映画がお気に入り。

そして、大学時代に一度観て
それ以来に今回、再見したのが
この「狼たちの午後」。

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これは、この映画を公開する
3年ほど前、1972年にニューヨークのブルックリンで
実際に起こった銀行強盗事件を描いたモノだ。

原題の"Dog Day Afternoon"は、
物凄く暑い午後、という意味で、
この邦題は、インスピレーションを
広げているという意味では
なかなか、悪くないなと思った。

当時まだ30代半ばだったアル・パチーノが
ジョン・カザール扮する友人と
とある銀行で働く銀行員たちを人質に
立て篭もるたった一日の出来事を見せていく。

最初は怯える行員たちだが、
時間が経つに連れ、ジョークを
交えたり、リラックスし出したりする。

銀行の周りをとりまく多くの景観たち、
そして、ヤジ馬たちとのやり取り
(パチーノに煽られて、警察に
ブーイングする市民たちなど)
が非常に面白い。

そのひとつ、ひとつが
ドキュメンタリーを思わせるような
作りになっていて、とてもリアルだ。

そういう側面を見せながらも、
パチーノの親子、夫婦関係などから
人間ドラマが、見え隠れしていくのが
この映画の醍醐味だったりする。

加えて、非常に面白いのが、
ネタバレにもなるので、詳しく書かないけれど
この映画では、ゲイの問題も大きく
関わってくる、といところだ。

これを観た当時、僕はまだ自分を
受け入れられていなかったので、
正直、複雑な気持ちで観ていたのを覚えている。

先日、ここで紹介した「太陽を盗んだ男」同様、
70年代らしいエネルギーに満ち溢れた秀作。

ちなみにこの2年前に、同じ監督で
作られた「セルピコ」では、
まっすぐな警察官をパチーノは
演じていて、これまたとても興味深い。

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posted by みつあき at 17:54| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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