昨年から始まった配信サイトApple TV+。
ここで放映されているのが「テレビが見たLGBTQ」
(原題”Visible out on television")
というシリーズ放送(5話)だ。
これは、アメリカのテレビ放送上、
ドラマやドキュメンタリーの中で
いかなる流れでLGBTが登場し、
影響を与えてきたか、
というドキュメンタリーだ。
60年代から70年代にかけて
アメリカでテレビドラマや
バラエティに出てくるゲイの姿は
ほぼほぼ、クネクネしている男性を
物笑いにするか、もしくは
ドラッグクイーンだった。
それを観ていたその後、俳優や
プロデューサーになった多くの当事者は
「非常に不愉快で辛かった」そう言う。
そして、そんな流れに対抗するように
70年代から80年代にかかる頃から
アメリカでのテレビに登場するゲイ
(レズビアンやトランスジェンダーの
扱いはかなり後になってからだったようだが)は
大きく変貌を遂げる。
ドラマの中のゲイたちは、
その差別されることを自問自答したり、
一部の友人や家族にカミングアウトする
シーンなどが多くなっていく。
このドキュメントでは、ビリー・クリスタルが
ゲイ役をやった「ソープ」などから始まり、
HIV感染した息子と家族のストーリー
「早霜(ビデオでは『サイレント・ローズ』)や、
大ヒット作「ふたりは友達?ウィル&グレイス」、
レズビアンものの「Lの世界」
そして「Glee」や「ルッキング」、
そして「Glee」や「ルッキング」、
近作の「ポーズ」まであらゆるドラマが
どのようにLGBTの世界が変化し、
世の中に受け入れられていったかを表現する。
特に胸が熱くなるのは、苦悩の末、
カミングアウトし、業界から叩きのめされた
エレン・デジェネレスが、
昼間のトークショウの司会から
アカデミー賞総合司会者に登り詰めるシークエンスだ。
われわれ日本では、バラエティ中で
いまだに女装やオネエ言葉を面白おかしく
紹介する番組が多いこと、
それに加えて、LGBTを扱うドラマが
欧米のように決して当事者が
監修、というような形さえあっても、
なかなかしっかりと制作に
携わっていなかったりする、ということだ。
多くのことを学ぶことが出来るこの番組。
一週間は無料で体験出来るらしいので
一週間は無料で体験出来るらしいので
時間がある方には、是非オススメする。
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