2020年02月17日

37セカンズ

アカデミー賞が発表されたその日から
「パラサイト」をやっている劇場は
どこも混み合っているらしく、
それに続いて対抗馬だった
ワンショット撮影と評判の「1917」もヒット。

そんな陰で、ひっそりと公開されている
日本映画「37セカンズ」。

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基本的にメディアに決して媚びない、
そう言われている坂本龍一氏が
絶賛している、という噂を聞いて
早速映画館へ行ってみた。

まったく中身を知らずに観たので、
主人公の女性が脳性麻痺で、
漫画家のアシスタント
(と言うか、ゴーストライター)をやっている、
というオープニングから
ちょっと苦手なお涙頂戴かと
少し引き気味で観始める。

しかし、母親からの手厚い
介護に感謝しながらも、
一歩外に踏み出したい、そう思って
アダルトコミックの編集部に
行ってから、彼女の人生は
少しずつ変わっていく。

中盤から、ドラマは思いも
寄らない方向へと運ばれる。
そこで表現されるのは、
幸福とは、自由とは一体何か、
ということだ。

家族の絆や人の受け入れ方、
信頼感なども含めて
描かれていくのだが、
それがまったく説教臭くない。
まさに、観客に媚びていない
制作姿勢に心打たれる。

監督のHIKARI氏は、
これが長編第一作、渾身の作品だ。

37セカンズ、というタイトルは
主人公が生まれた時に、
呼吸が止まっていた時間。
それが理由でこの病気になったのだ
ということだ。

決して大ヒットには繋がらない映画かも
知れないけれど、足を運んでほしい一作だ。

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posted by みつあき at 17:45| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
みつあきさま、お今晩は。何と昨日からネットフリックスにて配信されてやっと観る事が出来ました。主演の佳山明御嬢様が尋常じゃない演技と存在感を示していて圧巻の内容でございました。久々に凄いものを観させて頂きました。ありがとうございます。
Posted by 大倉里司 at 2020年04月18日 03:19
大倉さん
あ。久しぶりです。お元気ですか。Facebook、読ませてもらっております。
でも、もうNetflixに上がっているのはビックリですね。本当に圧巻です。今年のベストの1本でしょう。
Posted by みつあき at 2020年04月19日 13:00
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