今年のアカデミー賞でも、ひょっとすると
作品賞か、と言われているのが
再来週から始まる「1971 命をかけた伝令」
という戦争映画。

ひと足先に観させてもらったけれど、
とにかく話題になっているのが、
最初から最後までカメラを止めることなく、
ワンショット撮影、
いわゆる長回ししている
(ように見せている、というのが本当のところ)
というのが話題の一作だ。
試みとして、この撮影方法、
個人的には緊張感もあるので大好きだし、
何より演劇畑でも高い評価を受けている
サム・メンデス監督
(『アメリカン・ビューティ』!)だけに、
すこぶる出来が良いのでお勧めだ。
もうずいぶん前だけれど、
テレビドラマの「ER」などでは
全編ではないけれど、
この手法をよく使っていて、
そのたびに興奮して観た。
とにかく俳優がとちったり、
カメラがおかしなモノを映したりすると
すべて最初から撮り直しなのだ。
全編と言わずにも、カメラが
ずっと何分も何十分も移動しながら、
多くの部屋や街を動き、そこに
人が話したり、動いているだけで
ドキドキしてしまう。
さてさて、そんな全編ワンショット
(のように見える、ということも含めて)
撮影された映画を調べてみると、
これが意外と多かったりする。
最も古くて有名なのは、ヒッチコックの「ロープ」。

当時は、撮影フィルムのリールが10分しか
もたなかったので、同じカットのまま、
繋ぎ目で、出来るだけわからない編集をしている。
ヒッチコックモノとしては
「見知らぬ乗客」と共に、
隠れゲイ映画としても有名なので
興味がある人は是非。
最近では、そのワンカット撮影
ということにこだわったことを題材にした
日本映画「カメラを止めるな!」で
その面白さに注目している人も多い。
(ただし、この映画は前半30分のみがワンカット)

同じ邦画では、「ライブテープ」
そして「アイスと雨音」というのが
全編ワンカットらしいけれど、僕は未見だ。
去年公開された「ウトヤ島、7月22日」は
ノルウェーで起こった銃撃事件を描いた映画で
サスペンスたっぷり。

また数年前に公開されたドイツ映画「ヴィクトリア」
というのが、知り合ったばかりの若者たちが
凄まじい一夜を過ごす、というこれまた
緊張感溢れるサスペンス映画だった。

近作では「バードマン あるいは
(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」という
長いタイトルのアカデミー賞映画も、
ほぼワンカットとして見せている。

アレクサンドル・ソクーロフというロシアの
ゲイ監督が撮った「エルミタージュ幻想」は
美術館を見事にワンカットで見せていくドキュメンタリー。

このあたりはなかなか評価が高いけれど、
画面4分割をそれぞれワンカットで撮影した
と言われる「タイムコード」
(リービング・ラスベガスのマイク・フィッギス監督)は
学生映画みたいと酷評(これは僕は未見)

いずれにしても、どこからどこまでが
本当にワンカットで、CGなどで
ごまかして作られているかは微妙だが、
なかなか楽しいので
良ければ、それぞれビデオででも是非とも。
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