ペナンの最初の夜は、二人に
マレーシア料理の店に
連れて行ってもらった。
小さな宮殿のようなホテルと
一緒になった素敵なレストランだった。

マレーシア料理と言うと
ナシゴレンとか、ラクサとか
ナシゴレンとか、ラクサとか
しか知らないけれど、
庶民的な料理は翌朝やランチに、
ということで、この夜は
中華系やタイフードに近いけれど、
何とも言えない美味しい料理が
次々と出てきた。

また、彼らはペナンでは
なかなか美味しいワインを買えない、と
ほぼ毎回、レストランに行くたびに
家のワインセラーから
その日の気持ちでワインを選び
持って行くようだ。
美味しい食事が終わってから
連れて行ってもらったのは、
2軒のゲイバー。
マレーシアは、
いわゆるソドミー(同性間や、
オーラルも含めた不自然と思われる性行為)反対であり、
LGBT活動も含めて、ゲイバーなどは
表向きには認められていない。
だから、とても不思議な場所に入り口がある。
1軒はギャラリーの絵のうしろに、
2軒目はコーヒーショップの冷蔵庫の裏側に。
特に1軒目に行った「69」は
隠れ家みたいで素敵な空間だった。
店内は1階と2階に分かれていて、
そこここにオーナーが描いた
エロティカルな絵が飾ってある。
中国系、マレー系、インド系などアジア系だけでなく、
白人、黒人とありとあらゆる人種が集うようだ。
中国語の男性が歌う曲を
みんなで口ずさんでいて
どこかで聴いたと思うと
山口百恵の「さよならの向こう側」。
これをレスリー・チャンが歌ってたとは知らなかった。

また、まったくわからない謎の絵の
向こう側には、バスルームがあり、
ここで夜な夜な秘めごとも行われていると言う。

何から何まで自由な東京とは
またひと味もふた味も違う
ペナンの夜はこれまた素晴らしかった。
これがペナンの1日目。
2日目はただ、ただビーチで
のんびり過ごさせてもらったが
昼食は屋台で数々の麺類を食べた。
その後行った街のフリー・アートも
色々楽しめた。


夜行ったフレンチレストランも
非常に美味しかった。

驚いたのは、こちらでは
それなりにお酒を飲んでいても、
みんな車を運転している。
事故が起きない限りは
警察に世話にならないというのも
いかにもペナンという感じだった。
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