昨日から今日にかけての0時くらいに、
突然僕の携帯のLINEに
「行ってもいい?」と
高校時代の同級生
タマガワから連絡があった。
「もちろんだよ」と答えながらも、
ちょっとドギマギした。
島根県松江にあった高校の中で
東京に住む数少ない同級生だが、
一度同窓会的なモノがあった
17年ほど前に会った以来だ。
彼がどうして、僕が店をやっていることを
知っているのか、そしてゲイだということは
きちんと理解しているのか。
2丁目は初めてで、迷いながら来た、
というタマガワは僕と同様、
すっかりおっさんにはなっていたものの、
Foo FightersのTシャツなんかを来て
まあ、若作りしていた。
0時は過ぎて満員の店内。
お客さんに手伝ってもらいながらも、
二人でゆっくりと昔話や、今の話に
花が咲く。
寮生活をしていた僕と、
松江市内から学校に通っているタマガワとは
環境がとても違っていた。
圧倒的に寮生が多い中、
アウェイだったタマガワだったが、
当時、僕が知らないジャズ喫茶や、
フォークのライブハウスに
連れて行ってくれたりした。
インターネットや携帯はもちろん、
ビデオもヘッドフォンステレオも
便利なモノはほとんどなかった時代。
友人たちとの連絡方法は、公衆電話か
会った時だけ。あとは手紙(笑)。
本とレコードと雑音がたくさん入るラジオ、
そして高視聴率を争っていたテレビ、
という時代だ。
便利ではない分、楽しかったけれど、
数十年の時間を乗り越えさせてくれたのは
ネットやスマホだから、本当に有難い。
何よりも、自分がゲイであることも
まだまだ受け入れられずに、
増してカミングアウトなんて、
想像もしていなかった時代だ。
映画館がひとつしかない町。
そこから東京に出るのが、
どれだけ楽しみだったか。
大学になって、ほぼ会わなくなったけれど、
その間、僕やタマガワは、他の同級生とは
ちょっと違って、東京の多くの映画館や
ライブハウスに通っていたということ、
まさに同じような学生生活を
送っていたことは昨夜わかった。
「俺は昔からまったく
ゲイの人たちに偏見もなかった。
だから、ネットでお前を観た時に
そうなんだ、と思っただけで
むしろ早く会いたい、そう思った。」
タマガワはそう言った。
僕が店を持ったことで、
ゲイのお客さんだけではなく、
こうして、学生時代の友人や
前の仕事仲間と再会できることが出来る。
そんな幸福を改めて噛みしめられた一夜だった。
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