2019年09月24日

夢の選択

シュウジ君は、つい10年くらいまで
大手の芸能プロダクションに入り、
俳優を目指していたらしい。

20代の頃の下積み生活は厳しく、
アルバイトをしながら、
舞台装置を作りながら
とある俳優養成所に入り、
それからオーディションに受かり、
テレビや映画でセリフがもらえるようになる。

とある番組で、かなり
目立つ助演の仕事にもありつけ、
CMやミュージッククリップなどに
立て続けに出られるようになった。

やっとアルバイトをせずとも何とかなりそうで、
そんな矢先、事務所に
自分がゲイであることをカミングアウトしたい、
と相談した。

社長、マネージャー以下、事務所のすべての人から
猛反対を受けることに。

まだ、そこまで売れてもいないし、
これから、という時に危険過ぎる。
確実にCMの仕事などは、来なくなる、と。

その時に言われたのは「君が今後、
オネエキャラで売る、
と言うのなら考えるけれど」と。

外国はカミングアウトしている俳優はたくさん
いじゅないですか、とシュウジ君は言うが
日本じゃそういうワケにはいかない、と怒鳴られる。

色んな話を聞くと、今まで多くの俳優たちが
そういう理由でカミングアウトを諦めていると。
その中には驚くほどの大物の名前も聞いた。

そうか。そんな人たちが
日本の芸能界の中で、潰されることを
恐れて、カミングアウトせずにいたのか。

でも、逆に人として、潰れてしまったのじゃないか。
そんなふうにシュウジ君は考えるようになった。

自分の人生の夢、それを成功させていく事と、
自分自身がありのままに正直に生きていく事、
どちらを取るか、という選択ではなく、
シュウジ君は両方、実現したかった。

ただ、この業界ではまだまだ無理なのだ。
シュウジ君の落胆たるやなく、
揉めに揉めたあと、プロダクションもやめ、
俳優への夢も断念したとのことだ。

友人たちはもったいない、と言い、
多くの業界の人間はバカだと言った。

その後、彼はやりたかったデザインを学びながら、
今は自由な気持ちで、仕事を続けている。

何が正しいか、間違っているかは
わからない。
仕事は仕事、プライベートはプライベートだ
という人も多いと思う。
僕自身、まだ偏見が多く、色々な人がいる中で
職種にも寄るけれど、無理にカミングアウトする事の
必要性は感じない。

でも、シュウジ君のように人前に出る仕事に
就いているからこそ、自分はどうであるか、
それを表現したかった、
そんな気持ちは決して間違ってはいない
僕はそう思った。

***********************
各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 18:12| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。