2019年08月15日

自分自身を受け入れるということ

2年ぶりだろうか、3年ぶりだろうか、
僕が店をやる前からの知り合いだった
同世代のヒロアキちゃんが来てくれた。

昔からオネエ言葉を見事に操り、
人が言えないことをズバズバと言い、
「どうせ、うるせえババアだと
言われるんでしょ」と笑いながら
大声で放ったりするのがヒロアキちゃん。

僕が店をやるずっと前、
もっともっと若い頃、彼を
他店で最初に観た時には
正直言って、厄介な人だなあ
嫌だなあ、怖いなあ、
そんなふうに思ったりしていた。

しかし、ある時から、
そういう気持ちになるのは
僕自身、ゲイだからこそ
自分の中にあり、隠し、抑えている
女性的な部分を出していることへの
否定的な気持ちだ、ということに
気がついてきた。


その後、店をオープンしてから
ヒロアキちゃんはたまに来てくれるようになり、
その際も、ある意味、意地悪とも
取れる発言をしていた。
でも、そのベーシックなところにある
彼の発言の意味は、大きく理解できる、
僕は、そんなふうに思うようになった。

その後、訳あって、
私的な理由で、彼の仕事場にも
何度かお邪魔することもあった。
その場所でも、決して彼は変わらない。

その頃からか、ヒロアキちゃんとは
お互いに育ちや、
環境こそまったく違うけれど、
考えている根本は、かなり
似ているのかも知れない、
それは店に来てくれるたびに、
強く感じることが多くなった。

昨日、誰もいなくなった深夜の店で
ある意味、初めて二人で
たっぷりと話をした。

「黙っていればモテるのに」
ヒロアキちゃんは、
何人にもそう言われて何十年。
そんなことは百も承知で、
何度か試してみたことはあるけれど、
抑えられない、抑えたくない。
オープンでいられる自分でいたい、
しっかりとそう思うのだそうだ。

たくましく、自分を自分として
生きていかなければならなかった彼と、
常に人に寄り添い、ある意味、
受け入れる、ということで満足しなければ
ならない、そう思っていた僕。

それぞれの悩みから、
それでも、自分のままでいいのだ、と
この年齢になって互いに気がついたことは
とても良かった、そんな話をしながら笑った。

人が少ないお盆の中の楽しく長い時間だった。

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posted by みつあき at 18:54| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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