「シェール・ショウ」を観た。
たぶん、ゲイ・アイコンの一人でもある
シェールのこのショウが、ブロードウェイで
オープンしたのは去年の暮れ。
シェールの人気って、
日本ではそれほどでもないのかも知れない。
僕らの世代は、映画『月の輝く夜に』が
大好きだという人は多いけれど。
映画「バーレスク」や
「マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー」などで
彼女は目一杯フィーチャーされていた。
それで、若い人たちも知っている人は
知っているかもしれない。
いずれにしても、会場に来ると、
その盛り上がりでなるほど、アメリカではこれほど
熱狂的な人気があることがわかる。
さすがに半年以上経っているので、
キャストに変化があるかと思ったけれど、
主演の一人、ステファニー・J・ブロックが
トニー賞の最優秀主演女優をとったからか
全員オリジナルだったのは嬉しい。
一昨年観たドナ・サマーの伝記的ミュージカル
"Summer"も、そうだったけれど、
3人の女性が年代別のシェールを演じる。
ただ、"Summer"と違うのは、
年代順に交代していくのではなく、
多くのシーンで3人全員が登場し、その時折の
問題や自分の決断を語り合うという
不思議な演出。
ソニーとの出会いと
ソニー&シェール結成とヒット曲の連打。
そして結婚生活。
二人の関係がギャラの問題などで
ギクシャクする。
また、愛する母親が原住民(チェロキー族)の
血筋だということで差別を受けたことを
語りながらも、派手なショウで繋いでいく。
この舞台で、何と言っても凄いのは
その豪華な衣装の数々。
今年のトニー賞衣装賞を「ハデス・タウン」を抑え、
この作品が受賞したのは十分理解出来る。
100着近いと思われる衣装が
これでもかと出てくるのは鳥肌ものだ。
そもそもシェールや多くの有名人の
衣装を担当したファッション・デザイナー
ボブ・マッキー(なんと80歳!)の手によるもの。
この素晴らしい衣装を見ることが出来ただけでも
「シェール・ショウ」を観て良かったし、
とても幸せな気持ちになることが出来た。
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