NY到着のその夜、最初の観劇は
最近めっきり多くなった映画から舞台化された
「トッツィー」だ。
Tootsie @ Marquis Theatre on 17 June(Mon) 2019

ダスティン・ホフマン主演で大ヒットした
あの映画も、今から37年も前ということになる。
と言うことは、40歳以下の人たちは
「トッツィー」と聞いても
なんのことやら、という人が多いのかも。
映画は頑固な舞台俳優の40男、
マイケル・ドーシーが
女友達のテレビの
オーディションに付いていき、
女装し、女優ドロシー・マイケルズ
ということになって大役を得る。
その女友達(ベッドを共にしてしまったりする)や、
テレビ俳優、そして好きになった女優の父親まで
巻きこみ、人々を翻弄しながら、
ビッグスターになっていく、という話。
舞台は、テレビ局をブロードウェイの劇場に移し、
ドロシーが得るのは「ロミオとジュリエット」の
ナース役。そこから「エヴィータ」まで
演じる大物になっていく。
大筋は変わらないけれど、
女優の父親(映画ではチャールズ・ダーニング)が
舞台版でカットされているのが
カットされたのは残念。
そのかわり、すぐ脱ぐマッチョな
舞台俳優に追われるという流れで
笑わせてくれる。

映画のオフマン同様、
この役で今年のトニー賞主演男優賞を
勝ち得たサンティノ・フォンタナ。
彼のコミカルな演技は、
いちいち大劇場の爆笑を誘う。
彼は「シンデレラ」や「ハロー。ドーリー」でも
確かに頭角を現していた。
何と言っても、彼の男から女への
早変わりは見ものだ。
演出は、この前日本でも
ライヴ・ビューイングをやった
「シー・ラヴズ・ミー」のスコット・エリス。
彼のスピーディでメリハリのある演出は
ここでも大いに生かされている。
マイケルが女優として、
大きくなっていくに従い、
自分はストレート男性である、
ということに悩み、
人間関係がぐちゃぐちゃに
なっていく、というところがこの舞台のキモ。
そのグチャグチャぶりを
エリスは実にけれんみたっぷりに見せる。
後日観る「キス・ミー・ケイト」も
彼の演出なのでこれまた楽しみ。
音楽は"The Band's Visit"
(迷子の警察音楽隊)でトニー賞をとった
デヴィッド・ヤズベク。
あの作品ほど耳に残るほど
泣かせる楽曲がないのはちょっと残念。
振り付けは「ホリデー・イン」の
デニス・ジョーンズだが、
マイケルが豪華ドレスに着替えたあと、
クネクネのゴージャスダンス、に
ならないのは、あくまでも彼が男性であり、
ゲイではない、というところなのかも知れない。
それが「キンキー・ブーツ」や
「プリシラ」とは違うところかも。
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