2019年05月24日

クロノスの思い出とサトウさんの死

昨夜、昔、僕が通っていたクロノスで
会っていたナカハラさんが来てくれた。

クロノスでの思い出話に花を咲かせていると、
ナカハラさんが「クロちゃん(マスターのこと)、
死んじゃったのってもう
18年も前になるんだよね」と言うから
「あの時、クロちゃんって、いくつだっけ。
70くらい???」と僕が尋ねると
「何、言ってるの?62だよ」
とナカハラさん。

62!?
まさか、今年、僕がなる年齢なのだ。
ちょっとビックリである。

そうか。
僕がせっせと通っていたのは僕が20代後半で
その時に、彼は40代中盤。

それから僕はたった20年くらいしか
あの店に行けていなかったのだ。
そして、その半分ほどは恋愛やら
仕事やらに忙しくて行けなかった時期もある。

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数年行かなくても、クロちゃんは
「ボトルでいいでしょ?」と
もう味もほとんどしなくなったウィスキーを
出してくれた。

そして、いつものように最近観た映画の話を
まくしたてるようにしてくれて、
他のお客さんが話す人気の娯楽映画を
「あんなのただの通俗映画でしょ」と
笑い飛ばしてクサしたりしていた。

クロちゃんの楽しい話はとめどなく続き、
魅力的で、いつも終電時間を逃してしまい
タクシー帰りとなった。

あの素敵な時間を
与えてくれていたクロちゃんが
亡くなったのが、
まさかの僕とほぼ同い年とは。

あれほど僕は人を魅了することは出来ているのか。
あれほど映画の話で人を引き込むことが出来ているのか。
お客さんたちを、あんなにワクワクさせているだろうか。

それを考えると、自己嫌悪になるし、
所詮、クロちゃんを超えることは
死ぬまで無理だろう。

ただ、ナカハラさんから、
この彼の亡くなった年齢を改めて聞いて、
今後、僕が彼の年を超えて、
彼の姿を目指して
(かなり無理はあるものの)
きちんと、これからも店を
やっていかなきゃいけない。
そんな気持ちになることが
出来たのは良かった。


加えて、クロノスの写真があるかなどと
ネットを調べていたら、上の看板しか
見つからなかった。

けれど、そんなネットの中で、
なんとクロノスで知り合った
映画評論家のサトウムツオさんが
今年の2月にお亡くなりになっていた、
ということを記事で知った。
まだ58歳だったと言う。

そしてなんと、ムツオさんは
クロちゃんが生きていた時に会った
最後のお客さんでもあったらしい。

彼も僕と同世代で、クロノスで
出会った時に話はしたものの、
試写室で会っても、会釈するほどで
会話にはならなかった。

今、思えば、僕がゲイであることを
気にされて、特に声をかけて
もらわなかったのかも知れない。
今さら、少し遅くなってしまったが、
ご冥福を祈りたい。

いずれにしても、こういうことで
二人の才人が、60歳という
まだまだ若い年齢で亡くなったことを
知る不思議な一日だった。

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posted by みつあき at 16:42| Comment(2) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ムーさん亡くなられていたんですか。腎臓を悪くして身体障碍者1級になられて、都営住宅が当たったところまでは知っていたのですが、謹んでお悔やみ申し上げます。
Posted by 大倉里司 at 2019年05月27日 20:18
大倉さん
お久しぶりです。そうなんだそうです。
とても残念です。
Posted by みつあき at 2019年07月14日 13:27
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