先日のアカデミー賞で見事に作品賞をとった
「グリーンブック」を観た。
このタイトルになっている「グリーンブック」とは、
1933年から30年間出版されていた
アフリカ系アメリカ人たちが、全米で
利用出来る施設を記したガイドブックのこと。
言うまでもないけれど、この頃、黒人は
白人と同様の施設をほとんど使用出来なかったのだ。
時代は、まだまだ黒人差別がところどころにある
ニューヨーク。イタリア系アメリカ人のトニー
(腹がでっぷり出たヴィゴ・モーテンセン!!)は
周りの人と同じように、黒人を快くは思っていない。
人望は厚いけれど、気が短い、そんな彼だが、
ナイトクラブがクローズされて、彼が見つけたのが、
ある天才ピアニスト、シャーリーの運転手。
それも奥人だ。
このシャーリーをやったマハーシャラ・アリは
一昨年のゲイ・ムービー「ムーンライト」と
この「グリーンブック」で二度のオスカーに輝いている。
トニーは、迷いながらも、金のためと割り切って、
差別色の強い南部のツアーに同行することになる。
文才がないトニーが旅の途中で妻に書くのだが、
それを素敵な言葉に置き換えて代筆するシャーリー、
また、そもそも心の優しいトニーが、目の前に
繰り広げられる黒人差別に、どんどん違和感を感じ、
大きく変化していくのが、この映画の見どころだ。
あれから50年経った、と言うよりも、
50年しか経っていない今の時代、
改めて「レイシズム」とは何か「ヘイト」とは何かを
考えさせてくれる。
この映画がオスカー受賞後、
「白人目線で人種問題を語った」
「オスカー史上、ワースト」などと言う
メディアも多いようだ。
僕は単純に胸を熱くしたし、
改めてこのような事実に驚いた。
しかし、当事者の気持ちになって
観てみると、違う何かが
また見えてくるのかもしれない。
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