2019年01月14日

猥褻とはなんだろう

25歳のキョウタは、旅行好きで
若いのに、多くの国に行っている。
アジア圏もそうだが、欧米、
最近では南米やアフリカ諸国にも行ったそうだ。

そんなさなか、去年、ロンドンの美術館で
ゲイ・アートの展覧会があり、
その図版を買ってきた。

その中に勃起したペニスの写真だとか、
フェラチオをしているアップなどが
若干、入っていたらしく、
それが入国審査の時に止められ、
没収されたと言う。

キョウタは、仕事柄、
ネクタイやスーツとは無縁、
ワイルドと言えばワイルド、
オシャレと言えばオシャレな
出で立ちをしているのだが、
そういう格好からなのか、
よく警官から職務質問を受けたり、
海外旅行の帰りでも
ほぼ止められるのだそうだ。

それはともかく、
キョウタいわく、ポルノではなく、
アートなのに、何故なのだと
税関職員に抗議したのだが、
まったく話にならなかったようだ。

それにしても、今さら
「猥褻」ってなんだろう。

昨今、インターネットで
海外のサーバーを通して、
いくらでもエロ画像や動画が
観ることが出来る現状。
ネット配信などの映画やテレビドラマでも
まったく修正が入らず、
流されているモノも多い。

18歳未満が「あなたは18歳以上ですか?」という
メッセージをクリックするだけで
アダルト系が見放題ということこそ、
いかがなものだろう。
成人に達していない若い人への
配慮さえ厳しくするのは致し方ないし、
それはそうであるべきだと僕も思う。

しかし、このポルノ帝国とも言われる
日本でいい大人が、まるで戦時中の黒塗りの
伏せ字のようなモノを、されているのは
本当に奇妙なことだ。

この日本で、成人が芸術、ポルノ関係なく、
享受することが出来るようになることこそ、
文化レベルの高さへと繋がると思うのは
僕だけだろうか。

もうすぐノミネートが発表される
今年のアカデミー賞で作品賞を取るだろうと
言われている「ROMA/ローマ」という映画。

Roma_6_Sheet_Huddle_RGB.jpg

日本では残念ながら劇場では上映できず、
Netflixでの配信で観ることが出来るのだけれど、
映像の美しさ、ドラマの深さも
さることながら、男性器がきちんと
修正なしでテレビ画面で観ることが出来る。

いつか、これを劇場で上映する際に、
修正ボカシが延々と入る、と思うだけで
興ざめしてしまう。

僕が生きている間に、くだらないワイセツ論争に
ピリオドが打たれればいいんだけれど。。。


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posted by みつあき at 15:14| Comment(0) | エロティック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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