昨日のブログの続き。
ホスト勤めをするパートナーから
暴力を受け続けたエイジだったが、
そんな中、仕事関係の書籍を求めて
神保町の本屋街を訪れた時のこと。
そこそこ大きな本屋で
本を買ってレジに行った時に
包んでくれた店員の顔を見て
あれ?と思った。
「あの・・・」とエイジが彼に
声をかけると、相手もじっとエイジを見て
わかったようだ。
エイジが大学に入ったばかりの頃、
ドキドキして行ったゲイバーで会い、
何度か話をした2歳上の人だった。
「久しぶりだね!俺、もう少しで
上がるから、良かったらお茶でもしよう。」
と言われた。
あれから10年近く、その頃は
なんとも思わなかった彼は
とっても落ち着いた大人になっていた。
エイジ2年半同棲している相手がいて、
その彼から理不尽なまでのDV被害に
あっている、ということを初めて人に伝えた。
彼はうん、うんと頷き、
「俺、お前のこと、実は
とっても好きだった。
だから、お前を守ってやる。」
そう言われた。
エイジはキュンと来た。
とは言え、守ってやる、と言われても
エイジはどうして良いか、わからなかった。
とりあえず、相手がいない間に、
すべて自分の荷物を俺の部屋に
移動すると同時に、
何故、別れなければいけないのか、
という手紙を書き置きするべし。
そして当分、俺の部屋にいろ、
というのがその彼の言い分だった。
二人の関係はどうであれ
とにかく、死に物狂いで
自分のことを守ってくれようとしている。
結果的に功を奏して、
エイジは元カレから離れることが出来た。
エイジの携帯には、留守電も
メールも山ほど元カレから連絡は入ったけれど、
取ることはなかった。
それから半年。
エイジは、本屋の彼の元で
カップルとして幸せになった。
「本当に地獄から天国に登った気持ちです。」
エイジはそう言った。
誰かに救われるゲイの映画を
想像してみたし、たぶんあるのだろうけれど、
本屋の出会いと言えば、この映画。
「ノッティング・ヒルの恋人」
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