2018年12月21日

深夜のドランカー

ハラダ君は、
自営で小さな事務所を営む40歳。
つい数日前にジムの帰り、
自分の事務所近くを
ふらふらと酔っ払って歩く
お年寄りを見かけた。

道路で車が走っているにも関わらず、
その状態はまずいと思って
「大丈夫ですか?
とりあえず、信号だけは一緒に
渡りましょう」
そう言って、肩を抱いて渡りきった。

車の通りからちょっとはずれた
細い道に入ったので
「もう大丈夫ですね」と見送り、
自宅のほうへ帰ろうとしたら、
もう1本の道から、
その方がフラフラ歩くのが見え、
そこで前につんのめり、倒れた。

ハラダ君は、走っていったら、
額から血が少し流れてる。
ハラダ君のシャツに、
その血がベットリとついた。
「おうちはどこですか?」と
尋ねると、なんと自分の事務所がある
隣のビルらしいのだ。

結局、そこまで見送って
「気を付けてくださいね。
傷の部分、ちゃんとして」
と言い残して帰った。


その翌日、事務所の1階にある
いつも行ってるパスタ屋にランチを食べに行った。

そこのマスターが
「昨日、この近くでおじいさんの介抱とかしなかった?」
と尋ねられた。
え?と一瞬ビックリして聞き返すと
その人は、このあたりで有名な地主の人で
結構飲んで酔っ払って帰ったんだけど、
この近所の青年に優しくしてもらったので
探しているとのこと。

「深夜にこのあたり、ふらついているのって
ハラダ君だと思って」というマスターの言葉(笑)
僕でした、と笑いながら伝えたハラダ君。

その数時間後、彼は仕事で事務所を離れていたが、
その間に、菓子折りとクリーニング代を持って
そのおじいさんが事務所を訪れたらしい。

ハラダ君、そんなつもりではなかった、と
言っていたが、「お礼なんていらないから
可愛い男のコでも紹介してほしかった」
そう笑っていた。

優しい人の笑顔は素敵だなあ、そう思った。


320-1.jpg
酒飲みの映画と言えばこの映画。
「ラウンド・ミッドナイト」
ジャズ・サックスのデクスター・ゴードンの
アルコール依存には泣けた。。。

***********************


posted by みつあき at 15:40| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。