僕の親しい友人であり、
店にもよく来てくれるタダシ
(他のお客さんは基本的には仮名だけれど、
彼の希望で本名です)から
一昨日の昼間、「母親にカミングアウトしたよ」
と連絡があった。
タダシの事を知っているお客さんなら、
は?今頃?もうとっくにしていると思った、
という人も多いかも知れない。
彼は渋谷区の同性の
パートナーシップ証明書の発行の際、
テレビなどにもよく映っていたし、
LGBT1万人のポートレートを目指す
"Out in Japan"の活動にも深く関わったいる。
ただ、もう80に近いお母さんに
わざわざ今、言うのも、
とも思っていたようだし、
再婚された義理のお父さんのことも
あったようだったから、
長く控えていたようだ。
タダシには今年で7年目になる
若いパートナーがいる。
九州に住んでいた彼と
数年遠距離恋愛だったが、
2年半ほど経って、
彼が上京、同棲を始めた。
そして、今回、「同性婚を認めないのは
違憲である」という訴訟について、
自分も少しでも何か出来れば、と
動こうかと考えたらしいのだ。
タダシのお母さんは、とっくに
わかっていたようだし、
「貴方がやりたいようにやればいい」
と言ってくれたようだ。
むしろ、義理のお父さんは
ショックを受けられていたと言っていた。
もちろん、タダシだけではなく、
パートナーの家族の問題もある。
一応、御両親にはカミングアウトはしたものの、
まだタダシも会ったことがないし、
マスメディアに出ることへの
躊躇は当然のようにあるようだ。
タダシと出会ってから、彼の生活や
環境、考え方も変わったように、
タダシも良い意味で大きく変わったと思う。
何よりも、彼のことを常に最優先しているし、
あれだけ派手な事は興味がない、と言っていた
彼が、ささやかでも結婚式とかしてもいい、
などと言うようになった。
人は変わる。
そこには、自分が少しでも成長出来ること、
残された日々を、より素敵な人生になるべく、
生きていくような変化になるといい。
僕にとって、タダシは
そういう事に努力を惜しまず、
どんどんかっこ良く
変化していく友人なのだ。
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