自分の娘みたいな年齢の
宇多田ヒカルのライブを初めて観た。
今回の"Laughter in the Dark"
と題されたツアー。
8年ぶりのライブで、ツアーとしては
12年ぶりの初日だそうだ。
思えば、僕が日本人の女性アーティストの
アルバムで、全作品持っている、
というのは、松任谷由実と竹内まりや、
そしてこの宇多田ヒカルだけ。
男性やバンドアーティストや、
海外のアーティストになると
全アルバム制覇は、たくさんあるけれど
女性となると、何故かこの3人だ。
(椎名林檎、中島みゆきなどは
何故か何枚か抜けている。)
ユーミンやまりやは、ある意味
同世代だけれど、まったく世代が違う
アーティストの中で、宇多田ヒカルは
僕の中ではピカ一なのだ。
ポップで耳馴染みがあるメロディ、
にもかかわらず、よくよく聴いてみると、
微妙なひねり、そしてまさか、こう来るか、
という異色のパターンの音色が並んでいく。
このポップだけど異色、というのが
僕にとってはすこぶる魅力的だった。
なおかつ、歌詞の日常からの逸脱。
それらは、ライブでも遺憾無く発揮されていく。
言わずと知れた藤圭子の母と
音楽プロデューサーを父に持ち、
ニューヨークで生まれた彼女は
その特異な出で立ちに
デビュー後、かなり苦しんでいたそうで
それは昨日のライブの中でも
触れていた。
もちろん、母の自死や
本人の「人間活動」による活動休止。
ただ、その特異な日常こそが、
宇多田ヒカルという類い稀なるアーティストを
生み出したんだろう。
最初の数曲は緊張感もあってか、
こんなモノかなあとクールに観ていたが、
中盤、「光」を歌い始めた頃から
俄然、輝き出した。
朗々と歌う「花束を君に」。
そしてワンコーラス歌おうとして、
「もう一度!」と歌い直した「初恋」の
あまりの水準の高さ。
ライブでしか味わえない高揚感。
CDから申し込んだら、まさかの
ど真ん中2列目という
プラチナチケットを
こんなおじさんに与えてくれて
心から感謝である。
余談だが、中盤、又吉直樹との
ビデオ対談から味わうツアータイトルの
「闇の中の笑い」も、満足した。
今日からも、仕事、頑張ろう。
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