「アニキは、どこから来たんすか?」
その昔、ゲイバーに行って、こういう対応を
された事がある人は
それなりにいると思う。
逆に「あ〜た、どこから来たのよ〜っ」と
オネエ口調で尋ねられた人も多いだろう。
だからと言って、ゲイバーが
そういう二分割にされるワケでもなかった。
ただ、僕が2丁目に出だした頃は
こういうママ、マスターも多くいた。
どちらも、男の世界に
憧れる野郎系マスターと
女の世界を楽しむオネエ系ママと
いうふうに、どこか演じていて
それを求めている
お客さんもいることは確か。
まあ、僕はそのどちらでもないけれど、
まだ店をやる前、特に30代の頃は、
色々な場所で(特に性的な部分などで)
勝手に「兄貴キャラ」を
勝手に求められたりされて
う〜ん、ちょっと違うなあと
思っていた事もあった。
店に来てくれるゴロウ 38歳は、
ハッテン場で出会った年下だろう
若者に、「兄貴」を連発された。
それも他の部屋に聞こえるほど大声で
「俺んこと、ガッツリと
堀りまくってくれ、兄貴」と言われた。
元々、タチのゴロウは
その可愛さにアガって、
2時間に渡る性の宴を繰り広げたらしい。
その彼は、途中で何度も
「俺の名前を呼び捨てで呼びながら
命令してくれ!」と言われたが
名前を聞いていなかったゴロウは、
「名前、なんだっけ?」と尋ねると
「何でもいい!」と叫んだらしい。
これには笑ったけれど、
その後、とあるバーで会ったようだ。
それぞれ一人だったにもかかわらず
会釈だけされて帰って行かれた。
マスターに「よく来る人か?」と
尋ねると、たまに、と言い、
蓋を開ければ、
自分よりも年上だったらしい。
まあ、セックスの世界は
いわゆるファンタジーだから、
何があってもおかしくないし、
そこに嘘があっても、お互いに
その場限りの刹那的な行為だと思うと
許せることも山ほどある。
でも、こんな話を耳にするたびに、
「兄」「弟」「先輩」「後輩」
というプレイが確立するのは、
日本のゲイの世界だけなんだろうか。
これもひとつのフェティッシュで、
とても面白いなあ、そう思う。
写真は、映画「兄弟仁義」(観た事ない。笑)
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