2018年10月17日

長崎にて 30年ぶりの再会 その2

車を走らせて2時間。
海を見下ろせる高台にある中華料理屋で
ムラナカさんと会った。

IMG_7248.JPG

薄くなった髪を隠しているのか、
キャップを深々と被った
ムラナカさんだったが
30年前、僕が映画館で観た時の面影が
しっかりとある相変わらず良い男だった。

「久しぶり」
しっかりと握手をして、席につく時に
少し足を引きずっていることに気がついた。

尋ねると、ここ10年くらい
仕事で腰を痛めたこと、
加えて癌を患ったことなど
かなり体調に変化があったようだった。

食事は近所の人と
農作物を交換したりしたモノを食べ、
こうして外食することなど
本当に珍しいらしい。

PCもスマホも持たず、
人と連絡を取り合うのは、
ガラケーで電話とショートメールだけ。

こちらに戻って来て25年。
ゲイの人との交流は
まったくないのだそうだ。

親戚や前の職場、
近所付き合いなど
面倒なのじゃないかと聞いてみると、
とても充実しているし、それなりに楽しいよと
ムラナカさんらしい言葉が帰ってきた。

病気をしたりすると、みんな心配して
色々やってくれる分、
自分も少しでも力になることをやりたいのだと。

若い頃は、東京で恋愛やらセックスやら
男のことばかり考えていた時期もあるけれど、
こういう生活をしていると、
自分がゲイだということさえ
忘れてしまう。

なるほど。

僕も未だにストレートの連中との交流は
たっぷりあるけれど、
それはあくまでも僕がゲイであることを
知っている関係。

バーを経営し、
自分がゲイである事を
考えない日はない自分の暮らしとは
ずいぶん違う。

もちろん、そのどちらも
良し悪しはないけれど、
ムラナカさんのような生き方は
とってもシンプルだけど、
心から素敵だなあ、そう思った。

翌日、長崎市内の多くの
観光地に付き合ってくれ、
「坂を歩くのはなかなか辛いな」と
笑いながら歩いているムラナカさんを見ながら
この人と35年も前に出会った意味、
そしてこうして再会した意味を
改めて噛み締めた。

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GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16  SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 16:03| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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