先週の11周年パーティに、
デフ(耳が不自由な)のお客さんも多く
駆けつけてくれた。
その昔、僕自身、
少しだけ聴覚障害者の人と
関わったことがあり、
数ヶ月手話を勉強したことはあった。
でも、さすがに25年ほど前だし、
ほぼ彼らと会話をするのは
筆談になってしまったりする。
それでも、うちの店にはポツリ、ポツリと
デフの人たちに来ていただけている。
そういう人たちのために、
改めて手話を少しでも覚えなければ、
とは思うものの、
ついつい疎かになってしまう。
さて、パーティの時、
何度か来てくれているデフのタカ君が
エスムラルダのショウに
引っ張り出された。
そのショウ自体は、音は関係なく、
肉体表現だったため、
彼も楽しんでくれたようで
ホッとしたし、
エスムラルダも彼を理解しながら
参加してもらったようだった。
そのあと、タケ君は僕の隣に来て
ショウの続きを観ながら
僕に携帯に「ショウの時だけ
手話通訳してくれたら、嬉しいです。」と
文字を打ってくれた。
プライド・パレードなど
大きな会場で何かがある時には
手話通訳は付くけれど、
確かにお店のイベントなどで
通訳が付くことはそれほどない。
なるほど。
非常に少数だけれど、
今後はそういう事もとっても必要なのだ、
そう思った。
思えば、耳が不自由なスタッフがいる
ゲイバーなんてあるのだろうか。
デフの人はIT系など、
直接人とコミュニケーションを取らないワークが多く、
サービス業などは最も遠い仕事なのかも知れない。
それでも、何らかの形で
健常者と言われる僕らが、彼らと
共に楽しめる場所、というモノを
もう少し積極的に考えるべきなのかも知れない。
難しいこともたくさんあるけれど、
12年目からは、聾唖の人だけではなく、
そういう人たちとも一緒に
何かを作ることが出来る店になれば、
そんな事を考えたパーティだった。
写真は「ザ・トライブ」という
聾唖の人たちの寄宿学校の映画。
すべてウクライナの手話で構成されていて
字幕がない、というのが珍しかった。
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GAY BAR BRIDGE
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