2018年10月02日

映画「愛と法」

大坂の下町で、法律事務所を開いている
ゲイのカップルを描いた映画
「愛と法」を観た。

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日本人というのは、空気を読む、
ということを尊ぶ国民。
人に迷惑をかけない、
いやな気持ちにさせない。
その不快になる相手が
仮りに一部の人間であっても、
その気持ちを配慮する。

それは一見、親切で優しい、
そう思われるかも知れない。
でも、そんな中、気づかないうちに
我慢をし、ストレスを溜めてしまい、
それが逆にネットを炎上させる
ということにつながっていくような
そんな時代になっていることは確かだ。


この映画は、そんな現代の日本人に
物申す青年弁護士二人のドキュメンタリーだ。
二人はゲイだということを公言し、
その上で多くの弱者の弁護を買って出る。

もちろん、依頼人はLGBTなどだけには
限らない。
親の都合で戸籍を持つことが出来なかった人、
自己表現するアート作品をわいせつだと
逮捕されてしまう造形作家、
(この『ろくでなし子』さんのくだりは
とっても面白い)
国歌斉唱の時に、席を立たなかったことで
言及された教師などなど。
彼らの元には、体制がそっぽを向くような
問題を抱える人たちが弁護を依頼しにくる。

これらの問題に頭を抱え、悩みながらも、
真摯に向き合い、解決していこうとする
彼らの姿を中心に映画は描いていく。

問題のひとつ、ひとつは非常に興味深く、
どうなっていくか、と目を見張るシーンも多い。
二人の生活と、その問題が同時に進行していく
演出が、人によっては散漫に見えるかも
知れない。

ただ、実生活でも、この二人が
過去、反対した姻族や友人たちに
いかに受け入れてもらい、
協力してもらえるようになったか、
という過程は、感動的だ。

また、彼らの元に転がり込んで来た居場所を
失った一人のストレ=トの若者との
3人の生活から見えてくる真実も
とても興味深く、
それこそ、彼らの人と成りが見えてくる。

うちの店にも何人もの弁護士を
やっているお客さんが来てくれるが、
これを見ると、改めて彼らへの
尊敬の念を抱かずにはいられない。

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GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16  SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 19:34| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
みつあきさんのブログに触発されてユーロスペースへ・・・。
嫌な世の中になったとクローゼットの中で愚痴ってばかりの自分が恥ずかしくなりました。
素晴らしいドキュメンタリーをご紹介いただき、ありがとうございます。
Posted by アキ at 2018年10月06日 17:13
アキさん
それは良かったです。

好き嫌いはともかく、いろんなことを考えさせられる映画でしたよね。
Posted by みつあき at 2018年10月08日 18:33
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