たまに来てくれるタカアキは
好きな相手が出来ると、
デートが終わったあとも
すぐにメール(今だとLINE)を
送ってしまうのだそうだ。
「今日は楽しかった。ありがとう。」
それに対して返信が来ると、
またすぐに返してしまう。
辛抱が効かない。
置いておけない。
ちょっと我慢しても、
翌日にはやっぱりLINEを出したくなる。
出さないと、いつ相手から
連絡が来るか、不安になる。
かと言って、出し過ぎると
それで嫌われるのではないか、と
頭を抱えてしまう。
「ロマンチックさが止まらないんですよ」
と笑うけれど、
比較的、こういう話はタカアキに限らず
よく聞く。
タカアキがそういう話をしていたその
同じカウンターで少しだけ離れた場所で
カズヤとその友人はまさに
「デートしたばかりなのに、
すぐにメールが来ると、ちょっと引いてしまう」
という話をしていた。
こういう話になると、タカアキや女性的で、
カズヤたちは男性的、という話にもなるけれど、
どうなんだろうか。
僕の場合は、さほど悩んだり
することはなかったけれど、
デートのあとに、今日はありがとう、と
連絡するのは普通だったし、
仮にそれに返信がなくても
特に頭を抱えることもなかった気がする。
タイミング、というのは
本当に人それぞれなのだ。
いつの頃からか、僕が決めたのは
相手がどのような人間か、わからないまでは
自分がやりたいようにする。
連絡したければするし、
今は特に、と思えばしない。
それでダメならば、結局相性が
悪かったのだ、と諦める。
相手のことをおもんばかる、というのは
大切な事だろうし、自分のことばかり、
というのは確かにいかがなモノか
とも思うけれど、
それでも自分を殺し、
相手の空気ばかりに合わせていくのも
ストレスになってしまう。
いずれにしても、それぞれが
自分らしさを出していきながら、
お互いにそれをいかに
受け入れていけるか、
っていうことが恋愛の醍醐味であり、
命題かなと僕は思うのだけれど。
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