よく来てもらう同世代のシイナさんが
昨日の深夜、ぶらりと来てくれた。
いつものようにビールを頼まれ、
開口一番に「数日前のブログ、
読ませてもらったんだけど」
と話をされた。
会社の女子がゲイに成りすまし、
社内の誰がゲイか、というのを探っていて、
それで自分がゲイであることがわかった、という件。
「あの話は酷い。
あんな事がまかり通るなら、
ゲイの人権なんて、メチャクチャ。
カミングアウトしたくても出来なくて、
ゲイがどれだけ抑えて生きているか、
それを彼女たちはわかっていない。」
そう、シイナさんは言った。
確かにそうだ。
彼女たちは、ゲイがどれだけの思いで
ひっそりと生きているか、
バレてしまわないように、どれほど
気を使って生きているか、なんて
ほぼ想像していないと思う。
ただ、だからと言って、
彼女たちの好奇心や
もしくは、憧れの上司がゲイだったら、
自分からアタックしても無理、という
厄介が省かれる、という気持ちに
蓋をしろ、と言っても難しいと思う。
ひょっとしたら、ゲイだって、
トランスジェンダーだって
ストレート男性を落とそうと思って、
女性のふりをして、
お見合いアプリなどを
ダウンロードし、
見ている人もいるかも知れない。
理由はどうであれ、ネット時代のこの世の中、
法に触れなければ、覗いてしまうことは
残念ながら「アリ」なのだ。
どうしても、そういう事を気にして、
万が一の事を考えた時に、
絶対に自分がゲイであることを
バレたくない、
そう思うのであれば
顔はもちろん、
自分だとわかるような部分は
決して出さないことしかないのだろう。
ゲイのサイトをゲイしか
絶対見ないとは限らない、
それが証明されているワケだ。
増して、写真なんて、今やいくらでも
コピーして、世界中に
バラ撒かれてしまうのだ。
本当に厄介な世の中になってしまったと思うか、
それとも、自分にとって、便利な部分だけを
賢く使っていくか。
これからさらに増えていくであろう
面倒なことも含めて
考えさせられる話であることには間違いない。
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