昨日、来てもらったお客さんたち
それぞれに、どんな三が日を過ごしたのか
尋ねてみた。
元旦から出会い系アプリで初デートした
という20代のケンゴ君もいれば、
うちから歩いてすぐの場所にある
とある神社に行くと、
年末にあった事件のせいで
(と書くと、どこかわかってしまうが)
かなりガラガラだったと言うエイジロウちゃん。
そして年末、年始はずっと外で
仕事で明日から2日間だけ休み、
とかなりゲッソリとした表情で
「ビールがうまい!」と飲んでいた
サブロウちゃんもいたりした。
思えば、僕も十代の頃に
ホテルでアルバイトをしたいた時期があり、
前夜は紅白歌合戦を観ることもなく、
四畳半の部屋で早々に一人休み、
元旦の初詣に行く酔っ払った若い人たちを
横目に、早朝、仕事場に向かったことを思いだした。
あの頃の正月は、コンビニもほとんどなく
(どれだけ昔やねん)
デパートも、どのお店もまったく
開いていなかった。
大晦日までに食事の準備などしていれば
良かったけれど、忙し過ぎて
そういう事も出来ず、
押入れの奥に眠っている
親から送ってもらったインスタントラーメンを
すすった正月だった。
今、思うと、とても惨めな感じはするけれど、
当時はぐったりと疲れて帰って来ても、
そのあとジョゲングをしたりしながら、
貧しくても元気でいられる、
その若さがなんとなく誇らしく思える時代だった。
今や正月と言うと、
一部のお店は休んではいるものの、
多くの店舗は普通にオープン、
帰省している人がいながらも、
それなりに人通りも多い東京。
正月など一年に一度だけ。
あの頃の静けさは素敵だったなあと
思うのは僕だけだろうか。
年に3日間くらい、すべての店が
クローズしたところで、それほど
困らないんじゃないか、
そんなことを考えた1月4日の夜だった。
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