12月10日(日曜日)
この日のマチネは、
前夜の「トーチソング」に続いて、
現代の同性婚をしたカップルと、
彼らに交わる男との関係を描いた
ゲイの舞台「アフターグロウ」を観た。
オープニング、全裸で抱き合う3人のシーンから始まり、
シャワーシーンなどかなり際どい場面を織り込みながら、ドラマは流れる。
十分刺激的なシーンも今さらNY の観客にとって
特別でもないだろうけれど、
丸出しのベニスに僕はついつい目がいってしまう(笑)。
ただ30年前舞台の「トーチソング」とは違い、
ここには携帯電話があり、同性婚、
そして養子を取る計画など、いかにも現代だ。
シンプルな舞台だが、キャストが箱型のセットをベッドから、
テーブルやシャワールームに組み立てたり、と工夫されている。
話はゲイでなくとも、充分あり得る三角関係を描いているけれど、
特に目新しさはないながらも、3人のキャストはとても良くやっていた。
(露出という事だけではなく)
それを思うと「トーチソング」は、
本当によく出来た脚本だと改めて思った。
夜は「Glee」や「ウィキッド」で有名なクリスティンチェイノウスを
観にニュージャージーまで出かけた。
地方都市の市民ホールのような場所だが超満員の観客は大騒ぎ。
7年ほど前にNYのバー”SPLASH”でゲストで見た以来だけれど、
来週には、アンドレア・ボッチェリと
マディソンスクエアガーデンでやるんだから彼女も大物なった。
会場に入ると、階段に並んだ若い子たち合唱で出迎えてくれる。
彼らは地元の高校生たちでライブ後半彼女と共に歌いまくるのだが、
緊張しながらも、あまりのノリの良さと歌のうまさにはビックリだ。
クリスティンは得意のミュージカルから、ジャズ、クラシックまで、
驚くばかりの高音を生かして、観客を熱狂させる。
敬虔なクリスチャンでもある彼女だけれど、
ゲイに対するサポートなども有名。
そんな話も織り交ぜながら、キュートで笑いが絶えないライブで、
ラストはホイットニーの、と言うよりも、
ドリー・パートン版の”Always Love You”で泣かせてくれた。
12月11日(月)
最終日に選んだのが、それこそ今日一夜限りという
豪華キャストによる「くたばれ!ヤンキース」。
何故一夜限りかと言うと、慈善公演でリーディング形式。
とは言ってもキャスリン・マーシャル演出だから、
ダンスシーンなどはかなりしっかり見せてくる。
なんとウーピー・ゴールドバーグが
そもそも男性がやる悪魔の役
(前に『ローマで起こった奇妙な出来事』でも
男性がやる役をやっていた〉
さすがに迫力も見応えもある。
そして「Glee」のマシュー・モリソンに、マギー・ギンホール、
この3人にミュージカルファンにはお馴染みのダニー・バースタイン、
ビクトリア・クラークなどなど。
マシューの役が20代の野球選手というのは
さすがに無理かあるかなと思ったけれど(笑)
以上が、今回の旅行記。
色々観ているようだけれど、今回は本当に
色々観ているようだけれど、今回は本当に
ブロードウェイの新作は「スポンジ・ボブ」1本にとどまった。
このあと、「真夜中のパーティ 50周年記念バージョン」
「エンジェルズ・イン・アメリカ」
「マイ・フェア・レディ」「回転木馬」のリバイバル
「アナと雪の女王」「ドナ・サマーのミュージカル」
そして「ハリー・ポッター」と怒涛のオープンが始まるので
また、夏を楽しみにしながら、
しっかり仕事しよう。