12月5日(火曜日)
NYには朝、戻って来た。少しゆっくりしてから
14時からの“Gypsy of the Year”を観に行く。
NYには朝、戻って来た。少しゆっくりしてから
14時からの“Gypsy of the Year”を観に行く。
普通、火曜日の昼間は他の演目がまったくない。
だからこそ、ブロードウェイで上演している
あらゆる演目の出演者が登場し、歌い踊る。
5年ほど前から何度となく通っている
夏のブロードウェイ出演者たちのストリップ”Broadway Bares”と
冬のこのイベントは必見だ。
今回は「ライオン・キング」「オペラ座の怪人」
「キャッツ」「シカゴ」「アラジン」「ジャージー・ボーイズ」
「アベニューQ」「チャーリーとチョコレート工場」
何故かオフでミュージカルではない「アフターグロウ」
(ゲイのドラマだからだろう)などの面々だ。
そして、クライマックスは評判の「カム・フロム・アウェイ」の
オリジナルキャストが登場するシーンだ。
信仰を務める中の一人は、ローラ・ベナンティ。これも豪華。
客席は、若者から年配のゲイが多いせいか、
男性客が目立つ、というのもブロードウェイならでは、だった。

だからこそ、ブロードウェイで上演している
あらゆる演目の出演者が登場し、歌い踊る。
5年ほど前から何度となく通っている
夏のブロードウェイ出演者たちのストリップ”Broadway Bares”と
冬のこのイベントは必見だ。
今回は「ライオン・キング」「オペラ座の怪人」
「キャッツ」「シカゴ」「アラジン」「ジャージー・ボーイズ」
「アベニューQ」「チャーリーとチョコレート工場」
何故かオフでミュージカルではない「アフターグロウ」
(ゲイのドラマだからだろう)などの面々だ。
そして、クライマックスは評判の「カム・フロム・アウェイ」の
オリジナルキャストが登場するシーンだ。
信仰を務める中の一人は、ローラ・ベナンティ。これも豪華。
客席は、若者から年配のゲイが多いせいか、
男性客が目立つ、というのもブロードウェイならでは、だった。

この日の夜の演目は、”Once on this Island”
(邦題『アイランド/楽園伝説』)のリバイバルを観た。


この初演を観たのが、僕が最初にNYに来た年。
あれから27年も経っているというのが信じられない。
初演版はとても楽しめただけに、今回はどうなんだろうと
少しだけ不安。
その後、日本で西田ひかる主演で観たのだが、
こっちのほうは、ほとんど覚えていない。
ただ、今回やったのは、リンカーンセンターの
ヴィヴィアン・バーモントと共に、大好きな円形劇場
サークル・イン・ザ・スクエアだ。
話はカリブの島で生まれ育った貧しい少女が、
富裕層の少年と恋に落ち、その二人を4人の精が見守るという話。
このミュージカルはとにかく楽曲が素晴らしい。
また、それだけではなく、出演者のアンサンブルの見事さ。
一見、ライトなデザインのセットも仕掛けがたくさんあり、
色の使い方も美しい。
本物の山羊やニワトリが出てくるのも驚いたが、
火や水の小道具の使い方も素敵だ。
「ミス・サイゴン」初演キムで有名なレア・サロンガは
もちろんいつもの美声を聴かせてくれたが、
驚いたのは「Glee」に出ていたトランスジェンダーの
アレックス・ニューエルがまさかの凄いハイトーンで痺れさせ、
大きな拍手を浴びていた。
結果的にはかなり出来が良いリバイバルだと言える。
12月6日(水曜日)
この日のマチネは、アメリカでは「ドラえもん」ほどの人気がある
と言われているアニメ「スポンジ・ボブ」のミュージカル化
“Sponge Bob Square pants”を観る。
この日のマチネは、アメリカでは「ドラえもん」ほどの人気がある
と言われているアニメ「スポンジ・ボブ」のミュージカル化
“Sponge Bob Square pants”を観る。
正直言って、まったく期待していなくて、
これを観るなら、何かオフのミュージカルでも、
と思っていたのだけれど、これがビックリ。
想像力に飛んだメチャクチャよく出来た舞台。
正直言って、数年前に凄いバジェットで作られ、
失敗した「スパイダーマン」のミュージカルと方向性は似ているけれど、
こちらは大成功だと言える。
お話もまったく飽きさせないほど楽しいし、
とても子供向けとは思えないすべてがアメイジング。
10分に一度はセットが変わり、着ぐるみなど
一切使わず、衣装やメイクも圧倒されるほどお金がかかっている。
これを観るなら、何かオフのミュージカルでも、
と思っていたのだけれど、これがビックリ。
想像力に飛んだメチャクチャよく出来た舞台。
正直言って、数年前に凄いバジェットで作られ、
失敗した「スパイダーマン」のミュージカルと方向性は似ているけれど、
こちらは大成功だと言える。
お話もまったく飽きさせないほど楽しいし、
とても子供向けとは思えないすべてがアメイジング。
10分に一度はセットが変わり、着ぐるみなど
一切使わず、衣装やメイクも圧倒されるほどお金がかかっている。
楽曲はハワイアン、ロック、ラップ、
そして本格的なゴスペルまである。
作曲者もジョン・レジェンド、シンディ・ローパーなど
多くのポップスターによるものでちりばめられている。
また、振り付けもヒップホップなダンスがあるかと思えば、
キャバレーショウさながらの多くのタップダンスも見せてくれる。
これは今年のトニー賞ノミネートだけでなく、
ひょっとしたら作品賞も取るかも。
そして本格的なゴスペルまである。
作曲者もジョン・レジェンド、シンディ・ローパーなど
多くのポップスターによるものでちりばめられている。
また、振り付けもヒップホップなダンスがあるかと思えば、
キャバレーショウさながらの多くのタップダンスも見せてくれる。
これは今年のトニー賞ノミネートだけでなく、
ひょっとしたら作品賞も取るかも。
この日の夕方、久しぶりにMAD
(Museum Arra Desin}bに行く。
極彩色のモダンアートをあしらったキルトも良かったけれど、
ガチョウの羽や子羊のスエードで作られたクリーチャーが素晴らしい。
それにしても、ここに限らず、
美術館のお土産は、いつ来ても心惹かれてしまう。
(Museum Arra Desin}bに行く。
極彩色のモダンアートをあしらったキルトも良かったけれど、
ガチョウの羽や子羊のスエードで作られたクリーチャーが素晴らしい。
それにしても、ここに限らず、
美術館のお土産は、いつ来ても心惹かれてしまう。
さて夜はメトロポリタン・オペラを観た。
今回は、ブロードウェイの新作が少なかったので
モーツァルトの2本を入れた。
まずは「フィガロの結婚」この日が今年の初日の公演だった。
今回は、ブロードウェイの新作が少なかったので
モーツァルトの2本を入れた。
まずは「フィガロの結婚」この日が今年の初日の公演だった。
この演目は、演出家リチャード・エア
(映画『あるスキャンダルの覚えがき』はすごかった!)により、
3年前からオープンしていたけれど、僕は未見だった。
多くの演出の場合、音楽のみが流れる前奏曲で
エア版は、大きく回転する舞台上で、登場人物たちを
ひと通り見せてしまうという作り。
重厚な円柱となった編模様の鉄柱の中に見えてくる彼ら。
エアの演出の面白さは、あらゆるシーンで
発揮していたけれど、比較的退屈とも思われる
後半を華やかに盛り上げるところはさすがだ。
伯爵夫人のレイチェル・ウィリス・ソレンセン、
そしてスザンナのクリスティアーナ・カルクは、
高らかに歌い上げる、というだけではなく、
絶妙な抑えかたで、ため息が出た。
(映画『あるスキャンダルの覚えがき』はすごかった!)により、
3年前からオープンしていたけれど、僕は未見だった。
多くの演出の場合、音楽のみが流れる前奏曲で
エア版は、大きく回転する舞台上で、登場人物たちを
ひと通り見せてしまうという作り。
重厚な円柱となった編模様の鉄柱の中に見えてくる彼ら。
エアの演出の面白さは、あらゆるシーンで
発揮していたけれど、比較的退屈とも思われる
後半を華やかに盛り上げるところはさすがだ。
伯爵夫人のレイチェル・ウィリス・ソレンセン、
そしてスザンナのクリスティアーナ・カルクは、
高らかに歌い上げる、というだけではなく、
絶妙な抑えかたで、ため息が出た。