11月30日(木曜日)
さて、ニューヨークから10時間。
リオ・デ・ジャネイロに到着。
前日に14時間かけてニューヨークに着いた割には
疲れなかったと言うか、行き帰りとも
とても楽に感じた。
とは言っても、リオと言えば、テレビを見ても、
ネットを開いても、行った人からの情報でも、
とにかく治安が悪いので
出来る限り用心するように、と耳にする。
人によっては、「え?何故にわざわざ
あんな治安が悪い場所に行くの???」と言うほどだ。
日本を発つ前に、耳にしたのは以下のような話。
手持ちのお金はあまり多くの金額ではなく、
かと言って少なすぎるのも怒りを買うので
それなりの額を(って一体いくらなんだ!笑)
ポケットに入れること。
携帯は出来る限り持ち歩かず、
仮に持っていても、路上で出した瞬間に
持っていかれることも頭に入れておくこと。
移動はタクシーか、ウーバー(事前に呼べる低予算タクシー)を
必ず行く場所、戻る場所の前で止めてもらい、
基本的には街を歩くな。
バスや地下鉄などに乗るなんてもってのほか。
ゲイクラブなどもあるけれど、
ドリンクも絶対手放さず持っていること。
でなければ、薬を入れられたりする可能性がある。
万が一、脅されたりしたら、とにかく
言うことを聞いて持っているモノをすべて渡す。
命だけは助かればそれでいいのだから、などなど。
そもそも、旅好きで、それほど怖い思いをしたこともなく、
結構ユルユルとした時間を過ごしてきたこの僕だけれど、
さすがに今回は上のような話にビビってしまって、
とにかく空港に着き、タクシーを選ぶ段から
どうしたものか、と不安になっていた。
僕が今回、お邪魔するのが友人からの紹介で
部屋を貸してくれたヒカルド&ジエゴカップル。
事前にメールでやり取りをし、
彼らが住むコパカバーナまではタクシーで40分ほどで
60レアル(2000円くらい)だと聞く。
タクシー乗り場で運転手にしつこいくらい、
60で行ける?とか聞き、笑ってOK、OKと言われて
車に乗ってからも不安だったりした。
今から思えば、笑ってしまうけれど。
ヒカルド(英語読みだとリチャード)は50歳超え、
ジエゴ(英語だとディエゴ)は20代後半。
とても失礼だけれど、二人ともまるでポルノビデオに
出てくるかのような超マッチョなイケメン。
とにかく、二人とも優しく、とても親切で
5泊6日の間、すっかりお世話になってしまった。
さて、ニューヨークから10時間。
リオ・デ・ジャネイロに到着。
前日に14時間かけてニューヨークに着いた割には
疲れなかったと言うか、行き帰りとも
とても楽に感じた。
とは言っても、リオと言えば、テレビを見ても、
ネットを開いても、行った人からの情報でも、
とにかく治安が悪いので
出来る限り用心するように、と耳にする。
人によっては、「え?何故にわざわざ
あんな治安が悪い場所に行くの???」と言うほどだ。
日本を発つ前に、耳にしたのは以下のような話。
手持ちのお金はあまり多くの金額ではなく、
かと言って少なすぎるのも怒りを買うので
それなりの額を(って一体いくらなんだ!笑)
ポケットに入れること。
携帯は出来る限り持ち歩かず、
仮に持っていても、路上で出した瞬間に
持っていかれることも頭に入れておくこと。
移動はタクシーか、ウーバー(事前に呼べる低予算タクシー)を
必ず行く場所、戻る場所の前で止めてもらい、
基本的には街を歩くな。
バスや地下鉄などに乗るなんてもってのほか。
ゲイクラブなどもあるけれど、
ドリンクも絶対手放さず持っていること。
でなければ、薬を入れられたりする可能性がある。
万が一、脅されたりしたら、とにかく
言うことを聞いて持っているモノをすべて渡す。
命だけは助かればそれでいいのだから、などなど。
そもそも、旅好きで、それほど怖い思いをしたこともなく、
結構ユルユルとした時間を過ごしてきたこの僕だけれど、
さすがに今回は上のような話にビビってしまって、
とにかく空港に着き、タクシーを選ぶ段から
どうしたものか、と不安になっていた。
僕が今回、お邪魔するのが友人からの紹介で
部屋を貸してくれたヒカルド&ジエゴカップル。
事前にメールでやり取りをし、
彼らが住むコパカバーナまではタクシーで40分ほどで
60レアル(2000円くらい)だと聞く。
タクシー乗り場で運転手にしつこいくらい、
60で行ける?とか聞き、笑ってOK、OKと言われて
車に乗ってからも不安だったりした。
今から思えば、笑ってしまうけれど。
ヒカルド(英語読みだとリチャード)は50歳超え、
ジエゴ(英語だとディエゴ)は20代後半。
とても失礼だけれど、二人ともまるでポルノビデオに
出てくるかのような超マッチョなイケメン。
とにかく、二人とも優しく、とても親切で
5泊6日の間、すっかりお世話になってしまった。
彼らのアパートは海岸から5分、それも繁華街のすぐ真横にあって、
どれだけ便利なところなんだろう、と驚いた。
ヒカルドはテレビ曲のディレクター、
ジエゴはアパレル関係。
部屋は見事にオシャレかつ綺麗で、
僕に与えられた部屋も、
夏にメキシコでお世話になったカップル同様、
素晴らしいもてなしだった。
彼らが何度か作ってくれた食事は
その身体を維持するための野菜や鶏肉を使った料理で、
基本的にはまず外食をしない、というのが
彼らの鉄則だった。
特に美味しかったのは、キノアとチキン、
卵、そして多くの野菜が入った健康フード。
そりゃ、こんな身体になるわなあ。。。
また、彼らのおかげで、そんなにビビらなくても
最低限注意していれば、まったく問題ない、ということを
教えられる。
もちろん、ブラジルに住む彼らだから、ということを
念頭におきながらだけれど。。。
午後にリオに着き、二人が仕事に出かけたあと、
恐る恐る街に出る。多くの人が行き交い、
ニューヨーク同様、白人、黒人、ラテン系、
多様な人種を目にする。
しかし、まったく目にしないのがアジア人。
日本人はおろか、旅行好きな韓国人、
世界中どこでも見かける中国人もまったく見ない。
結果的に僕が帰るまでの6日間、
有名なキリストの像があるコルコバードの丘だけで
数人の中国人を見ただけだった。
それだけに、アジア人は目立つ。
からこそ、最初のうちはとっても不安にもなったが、
結局、人通りが少ない場所に行かない限りは
ほぼ問題ない、ということはよくわかった。
とは言っても、たまたま運が良かったのかも知れない。
いずれにしても、これからリオに行ってみようとする人は
僕の言葉を鵜呑みにしないように(笑)
ただ、情報だけに踊らされるのも
本当にどうかとは思った。
さてさて、なかなか賑やかなコパカバーナの街とビーチ、
その先にあるイパネマに入ると、少しお洒落
そして高級になる。
小一時間歩いて、さすがに疲れ、
コパカバーナ行きのバスに乗り帰宅。
さすがに疲れているせいか、早めに休んだ。
12月1日(金曜日)
翌日はリオ中心部にある国立美術館に行く。
他の国の美術館に比べると、とっても静かで人も少ない。
ただ、あまり目にすることはないブラジル絵画や彫刻の中で
ポルトガルから渡ってきた人たちと
先住民との関係性や暮らしぶりをちょっと知ることが出来た。
最も危ないとも言われる中心部、セントロは多くの人が行き交い、
ここも注意さえ払っていれば、特に問題なく、
市民劇場やらマーケットやらを見て歩く。
結局、あらゆる場所で会話をしたりする
ブラジル人たちはみんな親切で明るく素敵だった。
この夏、メキシコや、キューバに行った時も感じた
南国のくったくのなさ。陽気さ。
もちろん、そこには貧しく少しのお金でも欲しいと
観光客を狙う輩もいるだろうけれど、
そういう人と接することがなかったのは
幸せだと思った。
街を歩いていると、とある劇場を見つけ、
そこに載っている舞台関連のガイドを見ると
シアタークイーンの地が騒ぎ出す(笑)
なんと「キンキー・ブーツ」が昨日まで
無料で公演をしていたことを知り、ちょっと残念な気持ちに。
僕は他の国に行き、観光地はもちろんだけれど、
その国の映画や舞台、コンサートなどから
文化の香りを感じ取りたいと思っている。
たとえ、言葉がわからなくとも、
音楽の響きや演出は、あらゆる言語の壁を
取り除いてくれたりもする。
いくつかの選択肢の中で、「ジョヴァンナ」というポスターに目がいく。
クラシカルな恋愛ミュージカルらしく、その絵面で
僕の食指が動く。
地下鉄とバスを乗り継いで、辿り着くと
ちょっとしたショッピングセンターの3階とかにある小劇場。
日本でいうと、かつて日本橋の三越劇場を
もっと小ぶりにした感じだ。
入って驚いたのは、ものの30人くらいしか入っていない。
それも中年のおばさんたちがほとんど。
観客のほぼ半分が男性であるニューヨークやロンドンよりも
日本に近い感じだ。
さてさて、この「ジョヴァンナ」。
入っている人数はともかく、オケなし録音は
日本も今は多くはそうなのだから、わがままは言うまい。
ただ、マイクの調子もすこぶる悪い。
そして驚いたことに、ほぼセットらしいセットはなく、
うしろにあるスクリーンで静止画が映るくらい。
ライトもベタな当たり方で、う〜ん、これはどうなんだと
思い始める。
衣装も2丁目のドラッグのほうがずっと豪華、と思えるほど
ペラペラで安っぽい。
ただ、予算がかけられなくとも、キャストの歌声が
それを超えて入ればまったく問題なし。
そうは思ったモノの、歌手と言うか役者も素人に毛が生えた程度。
流れる楽曲もオリジナルではなく、有名なポップスや
クラシックの繋ぎ合わせ。
舞台好なんだから、どこか良い部分を探そうとすればするほど、
観ているのが辛くなってくる。
ただ、それでも微笑ましいと思ったのは、僕を除く
お客さんの多くが大満足というか、ブラジル人ならではの
拍手喝采。シュプレヒコール。
日本では決して感じることがないお客さんの熱さには
心を打たれる。
彼らが本当に心から感動しているのかどうかは
よくわからないけれど、いずれにしても
出演者や制作者をリスペクトし、
心から拍手を送るその姿こそ、
ちょっと冷ややかに観てしまう
僕たちが学ばなければならないことじゃないか。
そんなふうに思った時間だった。
この日は金曜日。部屋に戻ると、
二人の親友と言われるゲイの友人と女友達が来ていて
みんなでワインで乾杯。
とても楽しい一夜を過ごした。
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