ヤマネ君は40代半ば。
ひょっとして、ずいぶん前にここにも書いたかもしれないけれど、
彼は職場の後輩の存在に長い間、
苦しめられてきた。
苦しめられたと言うのは、
特に嫌がらせをされたとか、
言うことを聞かない、
とかそういうことではない。
彼のあまりの魅力的な存在が
ゲイであるヤマネ君を辛くさせていたのだ。
通常、あまり近くにいると、
最初、格好が良いと思った仕事先の人間も
なんとも思わなくなったりするものだが、
ヤマネ君はそうではなかった。
彼が話すたび、笑うたび、動くたびに
ドキドキする。
それだけでなく、心が苦しくなる。
そしてその穏やかではない心持ちが
仕事にも影響してきたりもする。
ところが、数年前、その彼は転勤で
職場を離れることになった。
寂しいという気持ちよりも、ホッとした。
もう、これで日々、かき乱されることはない、
そう思った。
以前書いたとしたら、また前置きのような話と
なってしまったけれど、この続きは
このあとのブログで。
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