2017年05月17日

CMの撮影で気がついたこと

先週の土曜日、
店がオープンする前に、
店でCMの撮影があった。

名古屋の東海テレビが、
昨今の性の多様性を考える、という企画から
LGBTに焦点をあてて、
一人1分ほどのCMを作るので
参加してもらえないか、
という話をいただいたのだ。

内容に関しては、店をやっている、
ということではなく、
僕がゲイであることをいかに気が付き、
受け入れていったか、という
いささか自分史のようなモノを話すことになった。
そのごくごく一部分を、1分くらいに
まとめるということだった。

ああして、改めて話をすると、
結婚ギリギリの部分で、
僕を突き放してくれた元彼女の存在は
大きかったと改めて気が付く。

彼女は付き合って5年目に
僕からカミングアウトされ
(僕もその時まで、自分がゲイであるかどうかは
よくわかっていなかった)、
それでも共に、治そう(今思えばなんと愚かな考え)と
いう話から、その後、4年付き合いは続いた。

しかし、最後の数年はめちゃくちゃだった。
「治す」どころか、その後、出会った男たちには
「いつか彼女と結婚する」と言いながら、
関係を持ちつつ、当然のように
彼女にはそのことは言えないでいた。


28歳の時、結婚を考えようと言った僕に
「やめましょう」と言ってくれたのは彼女だった。
一度ゲイだと言いながら、ぐずぐずと
どっちつかずにいた僕に、
「貴方は貴方の道を歩いて」とは言わなかったものの、
そういう選択をチョイスさせてくれたのだ。

あの時に、彼女が止めてくれなければ、今の自分はいない。
結婚していて、子供もいたのかも知れない。
ただし、確実に彼女には辛い思いを
させていただろう。

多くの既婚者ゲイの人たちが、自分自身の秘密は
墓場まで持っていくのとは違い、
僕の場合は伝えてしまっていたから。

その後、結婚した彼女は、僕がガンを患った時に
再会をし、それから新たな付き合いが始まった。

数年前にやはりガンで旦那さんを亡くし、
息子を育て上げ、今は生まれ故郷で一人で
学習塾の講師として仕事をしている。

東京に来ると、店に立ち寄ってくれて
「お互いに幸せになって、本当に良かった」
彼女はそう笑う。

最も多感な時期からの10年近く付き合い、
こうやって、受け入れてくれる人はなかなかいない。

そう思うと、僕のゲイ人生は
彼女が背中を押してくれたことから始まったのだ。


posted by みつあき at 17:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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