2017年03月29日

朝のトレーニングルーム

モトムラちゃんは37歳。
子供の頃から筋肉質な男が出てくる漫画や
映画に憧れ、ずっと自分もそうなりたい、と思っていた。

ただ、それが自分がゲイである、ということは
わからなかった。

高校時代、特に運動部には所属していなかったけれど、
学校にあるトレーニングルームで
人目を忍びながら、誰もいないすきに
身体を鍛えたのだそうだ。

あらゆる部活の部員が使った
ほんのりと匂い立つトレーニング部屋。

朝、早く学校に入り、
まだ誰もいない部屋で鍛える快感。
頭の中は「筋肉」「筋肉」「筋肉」
そこで一人でマスターベーションをすることも
あったのだと言う。

とは言っても、まだまだティーンエイジャー。
それほどマッチョな同級生や先輩に会うこともなかった。

ただ、学校の帰り道、自分の高校の
付属大学の空手部の練習を見ていたら、
その帰り道
「お前、いつも朝、トレーニング部室にいるだろう」
と声をかけてくる大学生がいた。

4歳も上の大学生は、モトムラちゃんにとって
ものすごい大人の雰囲気を醸し出していた。
もちろん、筋肉モリモリの兄貴だった。

「良かったら、空手、やらないか?」
そう言われて、舞い上がったモトムラちゃんは
兄貴と共にトレーニングをし、
空手も始めたのだそうだ。

そんな中で、想像していたことが起こったのは
それから2年も経ったある日だったらしい。

朝のトレーニングルームで
いきなり「勃っちまったよ。抜き合いしようぜ」
と言われた。

それがモトムラちゃんの初体験となった。
それから何度となく、その大学生と
エロいことをした。
とは言っても、ほぼシゴキ合うか、
口に含むか、キスも、アナルセックスもなかった。

だからか、モトムラちゃんは、彼を好きに
なるということはなく、
その後、数年経ち、その人の彼女も紹介され、
彼は結婚したのだと言う。

それだけに、その思い出は「せつなさ」もなければ、
「愛おしさ」もない。

ただ、20年も経ったのに、
あの朝のトレーニングルームの行為は
今でも忘れられず、ついつい思い出しては
マスターベーションしてしまうのだそうだ。

そして、この年齢になっても、なかなか恋人よりも
筋肉を追いかけてしまうモトムラちゃん。
「これって、ある意味、トラウマなのかなあ」
そうつぶやく日々らしい。

posted by みつあき at 20:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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