昨夜、初めて来てもらった白髪の紳士。
とは行っても、僕と年齢がそんなに変わらないかもしれない。
一緒にきてくれた人が、禁煙のゲイバーを
検索した、と共に来てくれた。
かなりバタバタしていて、
ほとんどゆっくりと相手することができなかったのだけれど、
帰り際に驚く発言をされた。
「今度、息子を連れて来ますよ」と。
「息子?って、恋人ということですか?」と僕。
「恋人は恋人と言うでしょう。本当の息子ですよ。」
「え?お父さんがゲイだと知っているんですか?」
「だって、二人とも、そうだから。」
何!!??
これ以上の話をしようとした時に、他の注文も入り、
結局、ゆっくり話すこともできずに
「32歳なんだけど、なかなかのモテ筋で
マッチョな息子だよ。連れて来たらよろしくね」
そう言って、出て行かれた。
何故、お互いがゲイだと知ったんだろう。
もちろん、奥様(息子からすれば母親)は知らないのだろうか。
昔、台湾の映画で「河」というのがあった。
監督はゲイとしてもカミングアウトしている
ツァイ・ミン・リャン。
これは映画の録音技師をやっている主人公のゲイの青年が
ハッテン場に行き、暗がりでセックスをして、
ことが終わって電気を付けたら、実の父親。
普段は言葉数も少なく、あまり良い関係とは
言えなかった父。
咄嗟に青年の頬を殴る。
青年は、映画の撮影で汚い河に入って仕事をした。
そのせいか、それとも、父に殴られたせいなのか、
映画中盤、首の痛みと歪みが取れなくなってしまう。
そこから、父は殴ってしまった息子への罪をつぐなうべく、
彼を連れて、台湾各地のお寺や、占い師の元へ
治療の行脚をする、という話だった。
西洋のゲイ映画とはまったく違う
儒教の国ならではだなあ、そう思った。
暗くて重い映画だったけれど、
この二人の微妙な関係をじっくりと見せていく、
ある意味、とても新しい映画で、
僕は興味深く観た。
昨日来てくれた方と息子さんがどういう関係なのか
わからないけれど、いずれにしても双方にとって
とてもデリケートな問題であったことは
間違いないだろう。







